2013年8月6日

『実践インバウンド・マーケティング』西江肇司、谷井等・著 Vol.3304

【インバウンド・マーケティングの時代?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883352781

本日の一冊は、情報過多時代のマーケティング手法として注目されている、「インバウンド・マーケティング」を論じた一冊。

本書によると、<インバウンド・マーケティングとは、見込み客に有益なコンテンツをネット上で提供することで、検索結果やソーシャルメディア上で自社を「見つけられ」やすくし、自社のサイトへ来てもらいやすくする、というマーケティングコンセプト>。

これ自体はさほど目新しいわけではありませんが、本書では、戦略PR+SNSでクライアントの商品を売ってきた著者らの実践例、あるいはPR感度の高い大企業の先端事例が載っており、マーケティングのヒントになります。

上海のオシャレ女子300人を集めて自社のダテメガネを掛けてもらい、「メガネ女子300人大集合」として、メディアにインパクトある情報を提供したJINS、オリジナルキャラクター「ローソンクルーあきこちゃん」で、数多くのフォロワーを獲得しているローソン、驚異的なクーポン利用率を誇るナムコ…。

さまざまな企業事例を読んでいると、自社でもできることが、たくさん頭に浮かんできます。

益若つばささんが、日本で100億円、アジア全域で500億円の経済効果を生み出すというのは驚きでしたが、それ以外は既知の内容が多かったように思います。

読み応えという点ではいまひとつの内容ですが、「インバウンド・マーケティング」を知らない方にとっては、入門書として読みやすい内容だと思います。

ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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戦略PRでキモとなるのは、商品情報や企業メッセージを、世の中の流れや生活者のマインドとリンクさせながら「これならば世の中に広まるだろう」というコンテキスト(文脈)をつくること

上海のオシャレ女子300人を集めてJINSのダテメガネを掛けてもらい、「メガネ女子300人大集合」として、メディアが取り上げたくなるようなインパクトある情報を提供した

益若つばささんは、着ている服や身に付けているアクセサリーが瞬く間に売れるなど、日本で100億円、アジア全域で500億円の経済効果を生み出すと、メディアなどでは言われている

例えば、ファミリータイプの高級車を買った人は、家族でドライブ旅行がしたくなるだろう。だから、旅行会社はその人に対して、車で行けるグレードの高い家族旅行のプランを伝えられれば、マーケティング精度が高まるのでは

ビッグデータにからめて言えば、今は消費者が購買行動を起こすときの「動機」が重要な時代になった

POSとはご存じのように「いつ」「どこで」「何が」「どれだけ」売れたかが管理できるシステムだ。「ID-POS」は、これに「誰が」という人の情報が加わっている

◆オリジナルキャラクター「ローソンクルーあきこちゃん」は、ローソンでアルバイトする20歳の大学生という設定だ(中略)ローソンは「あきこちゃん」を軸に、26もの公式アカウントを展開している

ナムコは現在、メルマガを月に3回発信している。そのうち1回は全店舗共通の「ナムコアミューズメントナビ通信」で、ほかの2回が各店舗からの発信となっている(中略)メルマガ会員数は約25万人。年齢別では16~17歳が一番多い(中略)メル
マガでクーポンを配信するようにしてからは利用率が約33%、メルマガ登録直後に送付する初回クーポンに至っては、利用率がなんと最大で約70%にもなったという

市場調査では、今までと比べて、少し変わったものが好まれる結果になりがちです。調査結果に基づいて商品をつくるという「差別化」に企業が注力するあまり、「ど真ん中」の商品が生まれにくくなってしまいました。こうした動きを、僕は「市場のドーナツ化」と名付けています。一見、消費者の嗜好は細分化されているように見えるのですが、実は消費者が求めている商品は割と真ん中のものなのです(水野学氏)

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『実践インバウンド・マーケティング』西江肇司、谷井等・著 宣伝会議
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883352781

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◆目次◆

第1章 マーケティングの流れが変わった!
第2章 インバウンド・マーケティングの取り組み
第3章 インバウンドと組み合わせるCRM
第4章 企業事例~各社の取り組みと課題・成果~
第5章 インバウンドにおけるクリエイティブの重要性

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