【社長がクラウドで遠隔操作経営する方法】
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アナログ重視のエリエスでは、今も新しいオフィス物件を探しているのですが、一方で、クラウドサービスが充実した現在、「じつはオフィスは要らないんじゃないか?」という疑念も持っています。
社員が自宅で作業してくれれば、高いオフィススペースは要らないし、自分は自宅でパジャマ姿で仕事ができるから、着替えの手間が要らない…。
まあ、実際にそんなことをしたらだらしなくなり、意思疎通が困難になるだけというのは予想がつくのでやらないのですが、それでも経営者たる者、『自分がいなくてもうまくいく仕組み』を構築するのは重要なことだと思います。
企業がゴーイングコンサーンであることを考えると、何かあった時、トップがいなくても対応できる、トップが死んでも組織が続くことは重要なことだと思います。
では、現実にどうすればいいか?
本日ご紹介する『自分がいなくてもうまくいく仕組み』にそのヒントが書かれています。
著者は、リンクアンドモチベーションの組織診断で、社員満足度日本一を獲得したECスタジオの創業者で、現在はシリコンバレーから遠隔操作経営で東京、大阪、東アジアをマネジメントしているチャットワーク株式会社代表取締役の山本敏行氏。(ECスタジオから名称変更)
本書には、著者が体験から学んだ権限移譲の仕組みと、社員モチベーションアップの秘訣、さらにはクラウドを使った便利な情報共有の仕組みが書かれています。
マネジメントに関する部分は、正直類書と差はありませんが、参考になったのは、グーグルドキュメント、グーグルサイト、スナグイットなどのツールを使った情報共有システム。
プレイステーションを使ったテレビ会議システムも紹介されており、マネジメント効率化のヒントとして、大いに役立つ内容です。
グローバル化に伴い、マネジャーの移動距離が伸びれば伸びるほど、社内の意思疎通は難しくなる。
ビジネスの規模を拡大しても、いい雰囲気の会社を作るために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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自分の日々の業務を徹底的にリストアップする
◆任せる人を選ぶポイント
1.向き不向き
2.興味の有無
3.スケジュールが埋まっていないか
4・複数人に複数の分野を任せる
自分の仕事を任せる対象を一人に限らずに、複数人に複数の分野を任せる
同じことを2回話す機会があるなら動画にしなさい
自分のコピーが完成して現場を任せることができるようになったら、積極的に新しいチャレンジを始めましょう。具体的にどういうことをするのかというと、大きく分けて「情報収集」「人脈作り」「市場開拓」の3つがあります
「モチベーションは、『○○を所有する』というhaveではダメなんだ。それを手に入れてしまったら、そこで終わってしまう。『○○のようになりたい』というbeをモチベーションにしたほうがいい」(著者が出会った経営者の話)
業務にクラウドを活用することで、いつでもどこでも仕事ができるワークスタイルを構築
グーグルドキュメントをクラウド上で同時編集する
グーグルサイトは社内用ポータルサイトを簡単に構築することができます(中略)新入社員が入社すると、会社の基本情報や規則、ルールなどを教育する必要がありますが、グーグルサイトを活用すると、入社の度に説明する必要がなくなります
スナグイットの便利な点は、撮影後即YouTubeにアップロードするボタンが用意されている点です。「社内の動画をYouTubeにアップロードするなんて」と思う人もいるかもしれませんが、検索などにヒットせず、URLを知っている人しか閲覧できない「限定公開」という機能もあるのです
モニターを2台並べて作業するデュアルモニターは、アメリカのジョン・ペディ・リサーチの統計によると、シングルモニターに比べて作業効率が40%向上する
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『自分がいなくてもうまくいく仕組み』山本敏行・著
クロスメディア・パブリッシング
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◆目次◆
第1章 自分のコピーを作る
第2章 理念・ビジョンを共有する
第3章 スタッフとの心の距離を縮める
第4章 メールの時代は終わりました
第5章 自分を高める
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