2013年5月19日

『経営戦略論入門』波頭亮・著 Vol.3225

【戦略の歴史を概観できる良書】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569812198

三谷宏治さんの『経営戦略全史』が売れていますね。

※参考:『経営戦略全史』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799313134

今月、戦略のセミナーを実施したということもあり、個人的にも興味があるテーマですが、もう一冊、良書を発見したので、ご紹介します。

『経営戦略論入門』は、元マッキンゼーのコンサルタント、波頭亮さんによる、注目の新書。

テイラーの科学的管理法やホーソン実験に始まる経営学の歴史を概観し、現在に至るまでにどんな戦略論が学者、実業家の間で展開されてきたのか、過不足なく伝えています。

当時の社会背景を丁寧に説明しながら各理論の解説を行っているため、じつに興味深く、わかりやすい内容となっています。

ここでは、ポーターが掲げた3つの戦略パターンと、コトラーの競争地位戦略を紹介しましょう。

◆ポーターが掲げた3つの戦略パターン
1.コストリーダシップ戦略(業界ナンバーワン企業の戦略)
2.差別化戦略(二番手、三番手の戦略)
3.集中戦略(投資集中、差別化集中)

◆コトラーの競争地位戦略
マーケットリーダー(フルラインとプラグによる全方位支配)
マーケットチャレンジャー(トップがプラグしにくい大胆な差別化)
マーケットフォロワー(徹底的な低コストによる模倣追従)
マーケットニッチャー(特定の市場/製品(ニッチ)への集中化)

自社が採るべき戦略はどれか。考えながら読むと、想像が広がると思います。

ビジネスマンの教養本として、しっかり読み込みたい一冊です。
—————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
—————————————————
いったい何が起きたのか。彼女達に対するインタビューの結果、驚くような証言が得られた。「自分たちは工場長からこの栄えある実証研究のメンバーとして選ばれて、誇りに思いました。そして、わがホーソン工場の名を貶めることのないように、必死で働きました」と

産業構造論によれば、産業ごとに競争環境と競合状況をデータに基づいて分析すれば、必然的にその業界の収益性の水準が決まるとされる。ここまでなら経済学の論文で終わったかもしれないが、ポーターはそこから一歩踏み込んで、企業が新しい分野に参入してどれくらいのリターンを得られるのか、即ちどれくらい儲かるのかは、どの分野に参入するかでほとんど決まってしまうということを分析から導き出した

◆ポーターが掲げた3つの戦略パターン
1.コストリーダシップ戦略(業界ナンバーワン企業の戦略)
2.差別化戦略(二番手、三番手の戦略)
3.集中戦略(投資集中、差別化集中)

◆コトラーの競争地位戦略
マーケットリーダー(フルラインとプラグによる全方位支配)
マーケットチャレンジャー(トップがプラグしにくい大胆な差別化)
マーケットフォロワー(徹底的な低コストによる模倣追従)
マーケットニッチャー(特定の市場/製品(ニッチ)への集中化)

◆ミンツバーグのクラフティング型戦略
とりあえず行動してみて、後から修正を加えていく

◆バーニーのVRIOフレームワーク
V:Valuable(価値があること)
R:Rare(希少なこと)
I:Inimitable(模倣できないこと)
O:Organize(組織化されていること)

差別化の根拠としてよりインイミダブル(模倣困難)な、かつサステイナブル(持続可能)な経営資源を更に追求していったところ、クローズアップされてきたのが人と組織の強さに類するものであった

長期的観点からの合理性は、日本企業固有のアドバンテージ
————————————————

『経営戦略論入門』波頭亮・著 PHP研究所

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569812198

————————————————-

◆目次◆

第I部 経営戦略論の系譜と分類
I-1 マネジメントの誕生と戦略論への進化
I-2 戦略論の体系:経営戦略の四つのパターン
第II部 現代の経営テーマ
II-1 現代の企業が直面している問題とは何か
II-2 イノベーション
II-3 グローバル化
II-4 新・日本型経営

この書評に関連度が高い書評

この書籍に関するTwitterでのコメント

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー