2013年5月5日

『現役会計学教授が書いた「科学的」株式投資の教科書』榊原正幸・著 Vol.3211

【株初心者に。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/456981266X

本日の一冊は、ベストセラーとなった『現役大学教授がこっそり教える 株式投資「必勝ゼミ」』の著者であり、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授の榊原正幸さんが、アベノミクス相場に合わせて書き下ろした一冊。

今回も前作同様、知っておきたい基本的な用語・指標を解説し、売り/買いの基準を明確にしているため、にわか投資家にとっては、重宝する内容となっています。

著者の基本スタンスはバリュー株投資ですが、なかでも、以下の点を重視しているようです。

・国際優良企業(海外売上高比率が30%以上)
・知名度(1日平均の売買代金が30億円以上)
・財務安全度(BPSの値500円以上、自己資本比率20%以上)

ここで絞り込まれた銘柄を、さらに「業績推移」と「配当額」で絞り込んでいくわけですが、感想としてはかなり「手堅い」投資法です。

売りに関しても、基準が明確かつ規律が重視されており、慎重な印象を受けます。

売りの基準についても、いくつかご紹介しましょう。

<今期のEPSの予想値が、10%以上、下方修正されたら原則的に売り。逆に、10%以上、上方修正されたら、原則的に保有を継続>

<売りを検討する時点における確定配当利回りが2%を切っているかどうかがメド。さらに、1.5%を切っていれば、株価はかなり高くなっていると判断>

<原則的に、底値から30%~50%くらい上昇したら売りを検討します。ただし、底値が歴史的な安値圏であって、かつ、利益推移が堅調に推移している事例では、上昇率が50%を超える事例が散見されるので、この2つの条件に合致していたら、もう少し高い株価を目標にします>

また本書では、今後の株価の見通しと、株価に影響を与えるであろうイベントの解説が付されており、こちらも投資の参考になるでしょう。

新書ながら、過不足なく情報がまとまった一冊。きちんと理論を勉強したい初心者は、ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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10月には消費税増税の最終的な結論を出すことになっています。消費税増税の是非はさておき、消費税増税を実施したい政府並びに財務省としては、この時期の経済状況が「良好である」という状況にもっていきたい

2020年のオリンピックが東京に招致された場合は、まず、建設関連株が急騰するでしょう

PBRの値が0・6倍なら「(きわめて単純な意味における)その企業の1株当たりの価値に対して、株価が4割引」

多くの投資家が注目しているのは、「今期のEPSの予想値」に基づく「予想PER」

選別基準は「東証一部上場企業」の中から、「国際優良企業」と「財務優良企業」に限定する

「業績推移」と「配当額」が安定しているか、または増加傾向にある企業に絞り込みます

今期のEPSの予想値が、10%以上、下方修正されたら原則的に売り。逆に、10%以上、上方修正されたら、原則的に保有を継続

売りを検討する時点における確定配当利回りが2%を切っているかどうかがメド。さらに、1.5%を切っていれば、株価はかなり高くなっていると判断します

原則的に、底値から30%~50%くらい上昇したら売りを検討します。ただし、底値が歴史的な安値圏であって、かつ、利益推移が堅調に推移している事例では、上昇率が50%を超える事例が散見されるので、この2つの条件に合致していたら、もう少し高い株価を目標にします

上昇相場が終わった後の(2014年以降の)株式市場における資産運用については、「配当利回りを重視」した投資スタンスが妥当

基本は、「4%の配当をずっと受け取り続けること」です。4%前後の配当利回りを投資の前提として、配当(インカムゲイン)を受け取りつつ、一定の高値になったら売却して売却益
(キャピタルゲイン)も実現させます

100株だけを残しておくことによって、売ったあとも株価を追いやすくなる

株価が想定外の上昇を続けた場合は、新しい投資対象を探すのが基本

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『現役会計学教授が書いた「科学的」株式投資の教科書』榊原正幸・著 PHP研究所
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◆目次◆

第1章 「勉強」すればするほど、株式投資は儲かるものです
第2章 「10年に1度のチャンス」がやって来た!
第3章 安全・堅実な「Prof.サカキ式投資法」を紹介します
第4章 「悠々自適の配当生活」を目指しましょう
    ─2014年以降の投資法

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