2013年5月25日

『マッキンゼー流入社1年目問題解決の教科書』大嶋祥誉・著 Vol.3231

【注目の一冊?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797369531

本日の一冊は、ビジネス書ではもはや定着してしまった感のある、マッキンゼー本。

今回は、「入社1年目問題解決の教科書」ということで、マッキンゼー、ウィリアム・エム・マーサー、ワトソン・ワイアットなどを経て独立した著者が、マッキンゼーの教育ノウハウをまとめています。

本書の核となっているのは、「新人研修プログラム」と呼ばれる同社のプログラムで、著者が実際に体験したこと、上司や先輩から教えられたこと、さらにはマッキンゼーで使われる各種思考ツールが紹介されています。

イシュー・ドリブン(問いから始めよう)といった問題解決アプローチや、ロジックツリー、「空・雨・傘」のチャートまで、さまざまな考え方、フレームワーク、ツールが示されており、若手が問題解決の基礎を押さえるのには便利な一冊です。

ここでは、「空・雨・傘のチャート」をご紹介しましょう。

◆空・雨・傘のチャート
空:事実(黒い雲が広がってきた)
雨:解釈(雨が降ってきそうだ)
傘:行動(傘を持って出かける)

情報収集に熱心で、目の前の問題には関心があるけれど、いまいち広い視野や行動力が伴っていない、と感じる人には、便利なツールであること、おわかりでしょうか。

ある程度ビジネスを知っている人であれば、当たり前すぎて物足りなく感じるかもしれませんが、何事も基礎が大切です。

1300円。

有名コンサル会社出身の人間に、ビジネスの基礎や心構えを学ぶには、お手軽な一冊だと思います。

ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆「問題を分解」する作業で大切なこと
1.「モレなくダブりなく」分解すること
2.「事実(ファクト)ベースで行う」ということ
3.重要度の低いことは深く掘り下げない

◆空・雨・傘のチャート
空:事実(黒い雲が広がってきた)
雨:解釈(雨が降ってきそうだ)
傘:行動(傘を持って出かける)

問題解決をするときには現状から発想をするのではなく、あるべき姿、ありたい姿という高い視点から発想すべき

もし、白書をそのまま引用しただけのものであれば、マッキンゼーでは「情報」とは呼ばれません。もし、それらの情報を使いたいのであれば、「直接、その省庁に出向いて担当者にインタビューしなさい」というのがマッキンゼーの流儀

「セグメントの発想は、人の欲望をどんな切り口で切るかなんだよ」
(同期のビジネスアナリストとの会話)

若い頃から、とにかくいろいろな人の話をたくさん聞くこと。そして話を聞きながら、「意見」と「事実」に分解するクセをつけることです

◆いい質問を生むための基本的な姿勢
・相手の反応に注意を傾ける
・無邪気な好奇心をもって聞く
・相手の発言や思いに対してジャッジメントをしない
・素朴な疑問を大切にして質問をする
・「それはなぜ?」と思考と洞察を深めていく

ある「問い」が投げかけられたときに、そのまま無条件に考え始めるのではなく、その問いが本物であるかどうかを見極める習慣をつけてみてください

自分の育った畑を離れて、自分の実が実ることはない

ミーティングで意見や質問を発するときに大事なことは、自分の主張を通すことではなく、自分の意見や質問をきっかけにして、いかにもっと高いバリューにつながる考えや意見を皆から引き出すか

プレゼン資料をつくるときに、絶対に押えておかなくてはいけないのは「ストーリー」です

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『マッキンゼー流入社1年目問題解決の教科書』大嶋祥誉・著
ソフトバンククリエイティブ

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797369531

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◆目次◆

はじめに
第1講義 マッキンゼー流 プロフェッショナルの流儀
第2講義 マッキンゼー流 問題解決の基本プロセス
特別講義 マッキンゼー流 フレームワーク入門キット
第3講義 マッキンゼー流 情報の取扱い力
第4講義 マッキンゼー流 問題解決力を高める思考術
第5講義 マッキンゼー流 自分力の高め方
第6講義 マッキンゼー流 プロジェクトで結果を出す力
第7講義 マッキンゼー流 プレゼンの技術
おわりに
参考文献

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