2013年4月23日

『Yコンビネーター』ランダル・ストロス・著 Vol.3199

【シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822249468

本日の一冊は、ドロップボックスやエアビーアンドビーなどの成功ベンチャーを輩出し、シリコンバレー中の注目を集める最強のスタートアップ養成スクール、Yコンビネーターを追った、注目の一冊。

著者のランダル・ストロスは、サンノゼ州立大学ビジネススクール教授で、ニューヨーク・タイムズ紙にコラムを連載する著名な人物。

本書は、そんな人物がYコンビネーターに密着取材し、書き下ろした一冊です。

これから世に出るベンチャー企業の成長過程と、彼らに対し、Yコンビネーターのベテラン教師(元起業家)が何を指導しているのか、その中身を垣間見れる内容です。

いくつかポイントを見て行きましょう。

Yコンビネーターの中心となる教師、元起業家でプログラマーのポール・グレアムは、起業に最適な年齢として20代半ばを挙げていますが、その理由は以下の通りです。

<40歳になって養わなければならない家族がある状態での失敗は深刻な事態になる。しかしきみたちは22歳だ。失敗してもそれがどうした? 22歳で在学中にスタートアップに挑戦して失敗したとしても、23歳の一文無しになるだけだ。そして得難い経験を積み、ずっと賢くなっているだろう>

さらに著者は、20代半ばが起業に向いている理由として、以下の5つの資質を挙げています。

「スタミナ」
「貧乏」
「根無し草性」
「同僚」
「無知」

では、実際に起業するとしたら、どんなビジネスがいいのか?

本書では、いかにもスタートアップらしい、以下の視点が掲げられています。

<非常に急速に成長する新しいビジネスでなければいけない。スケールできるビジネスでなければいけない>

また、アイデアを生み出すための3カ条なども挙げられているので、参考にするといいでしょう。

◆アイデアを生み出すための3カ条
1.創業者自身が使いたいサービスであること
2.創業者以外が作り上げるのが難しいサービスであること
3.巨大に成長する可能性を秘めていることに人が気づいていないこと

数多くの成功ベンチャーを世に出したシリコンバレーで、どんな指導が行われているのか、知る絶好のチャンス。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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40歳になって養わなければならない家族がある状態での失敗は深刻な事態になる。しかしきみたちは22歳だ。失敗してもそれがどうした? 22歳で在学中にスタートアップに挑戦して失敗したとしても、23歳の一文無しになるだけだ。そして得難い経験を積み、ずっと賢くなっているだろう

25歳はスタミナ、貧乏、根無し草性、同僚、無知といった起業に必要なあらゆる利点を備えている

ゴールドラッシュではツルハシを売れ

われわれはきみたちをクビにはしない。しかし市場がきみたちをクビにする

あなたが踏み込む世界では乱暴に拒絶されることが日常茶飯事だ。それをいちいち個人的な侮辱と受け取っていては本来の仕事に集中できなくなってしまう

アメリカの有識者は「アメリカ国民は全体として世界でもっとも起業家精神に富んでいる」と言う。グレアムはそれに強く反論する。彼の意見では、他の国に欠けているのは起業家精神ではなく、多くの創業者が集中する場所だという。そういう場所では多くの人々が起業家として成功する姿を目の前で見られるので起業へのモチベーションが大きく高まるのだ

目の前に転がっていながら誰も気づかなかった問題を探せ

スタートアップの本質は単に新しい会社だという点にはない。非常に急速に成長する新しいビジネスでなければいけない。スケールできるビジネスでなければいけないんだ

◆アイデアを生み出すための3カ条
1.創業者自身が使いたいサービスであること
2.創業者以外が作り上げるのが難しいサービスであること
3.巨大に成長する可能性を秘めていることに人が気づいていないこと

他の連中より真剣に考えぬいた点だけが優位性になる

技術的に難しい課題こそスタートアップに向いているんだ。もしその課題が人が困っている問題を本当に解決するならね

重要なのは、右肩上がりのグラフと、良いプレゼンテーションだ

きみたちは、この種のプレゼンにいちばん必要なことを忘れている。それは、なぜきみたちなのか、ということだ

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『Yコンビネーター』ランダル・ストロス・著 日経BP社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822249468

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◆目次◆

第1章 面接
第2章 YCパートナー
第3章 シリコンバレーに来い
第4章 女性起業家はなぜ少ない
第5章 クレージーだがまとも
第6章 アイデアに行き詰まる
第7章 新しいものを作り続けろ
第8章 エンジェル投資家
第9章 契約は必ず成立させろ
第10章 営業マン探しは難しい
第11章 プロトタイプ発表
第12章 ハッカソン
第13章 ピボットの決断
第14章 リスクと変曲点
第15章 共同創業者がすべて
第16章 残りあとわずか2週間
第17章 最終リハーサル
第18章 離陸準備完了
第19章 デモ・デー
第20章 最後の夕食会
第21章 ソフトウェアが世界を食う

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