【このメソッドで雑談が怖くなくなる】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478011311
本日の一冊は、3年前に発売された本にもかかわらず、ここに来て急に注目されている、珍しい一冊。
ベストセラー『声に出して読みたい日本語』で知られる齋藤孝さんの、『雑談力が上がる話し方』です。
※参考:『声に出して読みたい日本語』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794217994
昔から「話し方」は、ベストセラーになりやすいテーマとして知られていますが、一時期のプレゼン本ブームが去り、最近注目されているのは「会話」の本です。
人間関係構築の重要性が高まっているせいか、『会話がとぎれない!話し方66のルール』(75万部)や『聞く力』(130万部)、『できる大人のモノの言い方大全』(60万部)など、会話本のベストセラーが目立っています。
※参考:『会話がとぎれない!話し方66のルール』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883998304
※参考:『聞く力』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416660841X
※参考:『できる大人のモノの言い方大全』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413110749
いわゆる従来の「話し方」本と、「会話本」の違いは、想定しているトークが一方向か双方向かという点。
決まった言い回しを使っていればOKな「話し方」本と違い、「会話本」では、聞き方や態度、空気作りなども問われます。
要するに、円滑な人間関係構築のための処世術ということになるわけですが、そういう意味で役立つのが、本日紹介する『雑談力が上がる話し方』です。
本書が秀逸なのは、のっけから<雑談は「中身がない」ことに意味がある>と言い切っている点。
中身のない雑談で「人間関係を円滑にする」。ここにばっちりフォーカスしている本なのです。
著者曰く、<「要件しか話せない」のでは、世の中を渡っていくことはできません>。
では、世の中を渡っていくための「雑談力」とは何なのか。
本書には、それが詳細に書かれています。
・潔く終わらせる
・「一問二答以上」が返しのルール
・一緒に受けたトラブルは、雑談が盛り上がる格好の話題
・小学生と話すときは、『青い鳥文庫』を話題にする
など、さわやかな雑談のためのルール、ノウハウが上手にまとめられた一冊。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「要件さえ伝われば、それでいいじゃないか」──確かにそれはそうでしょう。しかし、「要件しか話せない」のでは、世の中を渡っていくことはできません
結論はいらないけれど、潔く終わらせる。これが“いい雑談”の条件です
とにかく何でもいいからポジティブな感想を言うことが大事。そのひと言から、「いや、実はこれさぁ……」といった返事を引き出せればいいのです
「いや」「しかし」はNG。まずは肯定・同意から
一問一答は拒絶と同じ。「一問二答以上」が返しのルール
一緒に受けたトラブルというのは、雑談が盛り上がる格好の話題
雑談で悪口や陰口の類を持ち出すのはやめるべき
それでも「やっぱり人の悪口で盛り上がりたい」「悪口は蜜の味」というなら、その対象を身近な人ではなく、芸能人に求めるというのもひとつの方法
大切なのは、仕入れたらすぐに使うということ。今夜のニュースで見たことは、明日明後日くらいで雑談ネタにしてしまう
雑談が上手な人は「拝借したネタの伝言」が上手
小学生と話すときには、この『青い鳥文庫』を話題にすると、「ああ、それ知ってる知ってる」などと、ことのほか盛り上がったりします
社長の仕事は雑談と決断
教師である以上、勉強の教え方という能力は当然ですが、今はさらに「気の利いた雑談ができるかどうか」というのも教師の資質として要求されています
大人は若者のムダ話を聞きたがっている
雑草も生えないようなところに、花が咲くはずもありません
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『雑談力が上がる話し方』齋藤孝・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478011311
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◆目次◆
第1章 トークや会話術とは違う、雑談の5つのルール
第2章 これで気まずくならない!雑談の基本マナー
第3章 すぐにできる、雑談の鍛え方&ネタの仕入れ方
第4章 ビジネスに使える雑談力
第5章 人、マンガ、テレビ。あらゆる達人からテクを学ぼう
第6章 雑談力は雑草力。厳しい時代を「生きる力」そのもの
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