2013年3月13日

『お金という人生の呪縛について』松本大・著 Vol.3158

【マネックスCEOからのメッセージ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344023463

転職、起業、結婚、株式投資…。

2013年になったら何か新しいことに挑戦したい! と思いつつ、いまだに何もやれていない、という人は多いと思います。

行動力のない人の特徴は、損得を考える際、得することを考えるあまり、損をすることを極度に恐れて、何もできなくなってしまうこと。

反対に、損するリスクを把握して、「それでも面白いからやる」と挑戦する人は、結果的に得するものだと思います。

本日の一冊は、ゴールドマン・サックス時代に株式公開益10億円を捨て、マネックス証券を立ち上げた粋な起業家、松本大さんによる自己啓発書。

タイトルからわかるように、「お金という人生の呪縛」からわれわれが自分自身を解き放つ方法を教えてくれる一冊です。

本書のまえがきには、著者が友人の母親からお金を出してもらい、海外旅行に行ったエピソードが書かれています。

<「オオキちゃん、アメリカへ行ってらっしゃいよ」(中略)友人のお母さんの一言で「ああ、人は自分の持っているものを伸ばせばいいんだ。お金がある人、人脈のある人、知恵を出す人、いろんな人が集まって分業すればいいんだ」と思えたのです>

長く金融の世界で活躍している著者ですが、氏がお金を稼げている理由は、お金の呪縛から逃れた、この原体験によるものが大きかったのです。

本書にはほかにも、読者を呪縛から解放してくれる教えがいくつも並んでいます。

社長になる、マネジャーになるなど、実現可能性のわからない夢や目標を目指すのではなく、目の前の仕事に全力投入する、判断力を磨くには、判断のスピードを上げ、判断の数を増やすなど、じつにまっとうで実践的な教えが説かれています。

10億円は捨てられないかもしれないけれど、現状の呪縛から逃れ、行動する勇気をくれる一冊。

ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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友人のお母さんの一言で「ああ、人は自分の持っているものを伸ばせばいいんだ。お金がある人、人脈のある人、知恵を出す人、いろんな人が集まって分業すればいいんだ」と思えたのです

判断力を磨くには判断のスピードを上げ、判断の数を増やす以上の方法はない

有限な時間を有効に活用するにはとにかく長く働くしかありません。10時間働くところを9時間にしてしまったら、結果的に私の「出力」が10%落ちてしまうことになります。それは私の「能力」が10%落ちたのと同じことなのです

人間関係で信頼を損なう一番の原因は何でしょうか。私はウソだと思います。たった一度のウソで、その人が信じられなくなってしまいます。他人を信じられなくなれば人間関係も仕事もうまくいくはずがないのです

「アメリカの大統領は、お前よりもはるかに多くの大きな問題を抱えて、かつ処理しているが、お前よりもはるかに睡眠時間は長い」(ゴールドマン・サックス時代のボスの言葉)

自分の長所を教えてくれる人と食事をしよう

私は寿司屋では現金で支払うことにしています。生ものを扱う店は翌朝、仕入れをしなければなりませんから現金がありがたいと思います

行使すべき権利と、約束された権利には“あいだ”が存在する

勝負事は勝つだけでは足りず、勝ったところで止め、その場から離れ、かつそこに戻らないことが重要なのです

欲を規制することなど不可能でしょう。したがって欲を短期的なものから長期的な欲へとシフトさせるべきなのです

人の気持ちは面白いもので、あるモメンタム(勢い)がつくとどこまでもそれが続くと思いがちです

納税することにもっと誇りを持とう

今、世界に出ようと考えている日本人は超がつくほどのチャンス

「ふりむくな ふりむくな 後ろには夢がない」寺山修司がハイセイコーのことをうたったこの詩が、私は心の底から好きです

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『お金という人生の呪縛について』松本大・著 幻冬舎
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344023463

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◆目次◆

第一章 仕事から経験を積み、経験を知恵に変える。
第二章 有限な時間を有効に活用する。
第三章 日々の中で小さな改革を。
第四章 個人として経済に参加する。
第五章 忘れないと新しいものは覚えられない。
第六章 世界の中で個人として生きる。

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