2012年8月2日

『実例で必ず身につく!一瞬で大切なことを伝える技術』 三谷宏治・著 Vol.2934

【待望の続編!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761268492

本日の一冊は、2012年4月の啓文堂書店のダービーで「ビジネス書大賞」に輝き、ベストセラーとなった『一瞬で大切なことを伝える技術』の待望の続編。

※参考:『一瞬で大切なことを伝える技術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761267933

著者の三谷宏治さんは、かつてボストン コンサルティング グループやアクセンチュアで戦略コンサルタントとして活躍した人物です。

前作を紹介した時にも説明しましたが、「重要思考」というのは、「重み」と「差」の2点から考える思考法のこと。

まずは伝える際に、「重要かどうか」を考える。重要だとわかったら、差を伝える、というようにステップを踏めばいいというのが、前作のコアとなる主張でした。

今回の続編では、この「重要思考」を使いこなせるように、実例を豊富に紹介。

東日本大震災後の節電の妥当性を検証したり、学校を楽しくするにはどうすればいいかを考えたり、アップルの成功の真因を探ってみたり…。

これによると、東日本大震災後、節電のためにエレベーターを一部止めたのは、まったくのムダだったようです。(残ったエレベーターに人が殺到し、スムーズに動かすために1基あたり通常の倍以上の電力がかかった)

ただ漫然と考えていたのでは、決して見えてこない事実を、「重要思考」を使うことで浮き彫りにする、じつに興味深い内容です。

なかでも良かったのは、著者が<もっともダイジな比較対象は「己のビジョン」>だと喝破していたこと。

とかく人と比べてみたり、社会全体の空気に流されやすい世の中ですが、社会を発展させるには、こうした絶対基準の考え方も重要だと思っています。

考える技術、伝える技術を磨くために、ぜひおすすめしたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「重要思考」による「伝える技術」自体は簡単です。「自分が言いたいことは相手にとってダイジなのか?」と問うだけでいいのです

ピーク需要で一番大きいのはエアコンで53%(「重み」)×設定温度28℃による削減率30%(「差」)=ピーク需要への削減インパクトは16ポイント!

すべからく分析とは、
・何がダイジなコトなのかがわかる分析
・ダイジなコトとのつながりがわかる分析
であるべきです

何かと何かを掛け合わせて、その結果を見るからクロス分析。ただ、重要思考分析としてのクロス分析はもちろん、何でもかんでも掛け合わせるのでなく「ダイジなコトと他の事柄をクロスする」ことになります

「楽しい」と答えた子どもたちでは、9割近くが「友だち」を好きと答えました。ところが「楽しくない」と答えた子どもたちでは、それがわずか2割だったのです。おそらく、好きな友だちがいるかいないかで、学校が楽しいかどうかは決まるのです

もっともダイジな比較対象は「己のビジョン」です

迷ったら、ダイジなコトに戻ればいいのです。一番ダイジなコトさえ定まっていれば、決められます。その最初の作業が「DMUを定める」ことです。ターゲット顧客と呼んでもいいでしょう

ある行動を習慣化するにはさまざまな手法があります。ヒトに宣言する、既存の強い習慣にくっつける、チェックリストで日々リマインドする、など。その中の1つが「集団戦にする」です

競合との「差」は、具体的に明確に

ほめる極意は2つです。
1.相手がダイジだと思っているところでほめる
2.他とちゃんと比べて差を具体的に示してほめる

ひととおり互いにほめ合って、ほめるネタが尽きたら、「ほめる」の高等技術にも挑戦してください。それは相手のダイジなコトでほめるのではなく、自分の価値観でほめることです

プル型での売れる人の特長は「相手の感情に合わせ寄り添う」「でもストレスには強い」こと

いい会議の回し方とは、みなを「重要思考」に誘導すること

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『実例で必ず身につく!一瞬で大切なことを伝える技術』三谷宏治・著 かんき出版

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761268492
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◆目次◆

はじめに
Prologue 「伝える技術」が人と組織を変える
Step1 重要思考で考える、を実践する
Step2 重要思考で伝える、を実践する
Step3 重要思考で聴く、を実践する
Step4 重要思考で会話・議論する、を実践する
おわりに

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