2011年11月19日

『人生の9割は40代で決まる』 和田秀樹・著 Vol.2677

【40代からのリアル】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806142115

先日、オフィスで「宣伝会議」さんの取材を受けました。

担当編集が、入社して数年の若い方だったのですが、質問から「あわよくば自分の成長につなげてやる」といった野心が感じられて、とても有意義な時間を過ごすことができました。

と同時に思ったのは、自分も若い人を指導したり、励ましたりする年になったんだなあ、ということ。

最近は、お付き合いする書店員の方も、20代~30代前半の若い方が増え、いよいよ30代前半とは意識を変えなければならないと実感しています。

以前ご紹介した『40代を後悔しない50のリスト』も、40代にすべきことをリスト化していて興味深い内容でしたが、実際に何をやればいいのか、もっと詳しく知りたかったのも事実。

※参考:『40代を後悔しない50のリスト』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478013837/

そこで役立つのが、本日ご紹介する一冊です。

著者の和田秀樹さんは、現在50代前半。

本職は精神科医の方ですが、40歳のときに出版した『大人のための勉強法』がベストセラーになり、その後、10年間で平均年間30冊以上を執筆。受験産業のビジネスを順調に続けながら、大学教授、映画監督もこなす、バイタリティあふれる方です。

※参考:『大人のための勉強法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569610862/

この『人生の9割は40代で決まる』は、そんな和田秀樹さんがまとめた、40代を充実させるキャリア、学び、健康の教科書。

将来につながる本格的な趣味、大胆な自己投資、上司よりも部下から人望が厚い人が出世するという出世ルールの変更…。

30代と40代の違いがはっきり見えて、じつに参考になりました。

40代からの人生を充実させたい方に、おすすめの一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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40代になったらもういい加減「そうだったのか」で納得することはやめましょう。「そうだったのか思考」から「そうかもしれない思考」への転換が、これからの時代にはとくに必要です

国論がひとつになっているようなときこそ、そこで異論を提示できるかどうかに、センスや見識が表れます

学びの極意は「いい師を見つけること」

40代の勉強はハイレベルな成果が得られるものでなければ意味がありません

出世のために必要なのはマネジメントとビジョン

他人をうならせるビジョンを示すために質の高い勉強をし、海外の事情を学び、トレンドを読む

睡眠時間を1時間削るよりも、1時間あたりの勉強量を2倍、3倍に増やすようにする

月曜日から金曜日までにできる勉強量を1週間の予定量とし、土曜日は借金返済と復習にあてる

40代から勉強するのであれば、より質の高い成果を得られなければ意味がありませんから、お金や時間のかけ方を、若いころよりもむしろ大胆にしたほうがいい

作家の浅田次郎氏が、以前ラジオでこんな話をされていました。
「小説家には、たいてい一度は売れるチャンスが巡ってくる。それは賞をとることかもしれないし、作品の映画化やドラマ化かもしれないが、それをきっかけに仕事の依頼が急激に増える。肝心なのは、そのときに依頼を断らずに全部引き受けることができるかどうかだ。それができる体力のある者だけが、流行作家として生き残ることができる」

30代までは上司との関係が良好なほど出世には有利だったはずですが、40代以降は、役員レースでも部下の人望が厚い人のほうが勝ち残りやすい

実際に定年後起業で成功しているのは、ほとんどが40代のうちから起業を考え始めていた人

40代ぐらいからはぼちぼち、ボーナスの大半を思い切ってあてるぐらいの贅沢をしてもいい

中高年では多少太っている人のほうがむしろ長生きする

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『人生の9割は40代で決まる』和田秀樹・著 中経出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806142115

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◆目次◆

1章 学び 忙しい40代こそ「学び」で差がつく
2章 仕事 40代の仕事ぶりがよかった人は上昇していく
3章 人間関係 楽しくないけどなんとなく、の関係をやめるとき
4章 お金と趣味 貯金だけに頼らない老後の準備
5章 健康 老け込まない外見と健康を保つ方法
6章 心の健康 40代からは誰もが「うつ」になりやすい

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