【Linkの時代に求められる学術理論とは?】
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最近、セミナーで「ブランディング3.0」というお話をよくさせていただいています。
具体的に説明すると、
1.0は、大きな箱やメディアに所属すること、
2.0は、検索の世界で目立つこと、
3.0は、有力なLinkを持つことです。
SNSが普及した現在、富を生み出すために求められるのは、3.0、すなわち有力なLinkを持つこと。
そのために役に立つのが、最近研究が活発なネットワークの理論です。
本日ご紹介するのは、このネットワークの理論を紹介した注目の新書で、社会ネットワーク分析の専門家であり、関西大学社会学部の教授を務める、安田雪さんによる一冊。
このネットワーク理論は、友人関係や病気の蔓延、ビジネスにおける人脈の拡大など、さまざまな分野で活用することができますが、本書では、海外のネットワーク理論の紹介に加え、著者らが独自に行ったSNS「mixi」のネットワーク調査の結果も紹介。
読むことで社会ネットワークに対する理解が深まり、その中で誰と付き合うべきか、どうすれば富を拡大できるのか、そのヒントが見
えてきます。
社長はどんな組織を持つべきか、夫婦はどんな関係を目指すべきか、ビジネスマンのさまざまな悩みに、社会ネットワークという見地から切り込んだ一冊。
社会ネットワーク関連本のなかでは最も読みやすく、安価な一冊です。
ビジネス、プライベートのヒントとして、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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コンビニで、「お弁当とウーロン茶」や「缶ビールとおでん」を一緒に買う人は多いが、「ストッキングと殺虫剤」や「週刊誌とマヨネーズ」を一緒に買う人は多くはない「競馬新聞と缶コーヒー」は多いが、「スポーツ新聞と粉ミルク」の組み合わせは少ない
組織は階層構造によって権威を保つが、ネットワークではメンバーの持つ知識や技能が権威の源泉となる
人間は敵から自分を防御することには長けているが、自分の親しい人々から自分を防御するのが下手
人間の行為や嗜好、信条を決定するのは、性別や年齢、生まれついての傾向などではない。学歴や出身地でもない。それは、その人が誰と共に過ごしたか、誰に取り囲まれているか。誰に影響を受けるか、誰に影響を与えようとしているのか。すなわちその人を取り囲むネットワークなのだ
共通の友人・知人関係を持つ夫婦ほど、家事の分業が円満にいっているという事実をイギリスのエリザベス・ボットという研究者が確認している。友人・知人を共有できる関係は強い
一見、一銭のもうけにもならないような女性の交際が、実は、コミュニティの治安維持やサポート機能を担うことで、社会統合に大き
な貢献をしているのである
チェスター・バーナードという組織論の大家は、組織は、コミュニケーション、貢献意欲、共同目的の三つで成立すると論じている
売上に関わる業績が高い人上位15%と、それ以外の人たちのメールの送受信行動を比べてみると、明らかに両者のメールの送受信パターンは違っている。高業績の人たちは、若手に対するコミュニケーション量が多いのだ
すきまをみつけ、連鎖の仲介者になることで、他人から拘束されるのを避ける。それが組織で生き延びる知恵
関係情報は占有されると武器になるが、共有情報になれば乱用は防げるし、その威力も弱まる
複数の他者から見える自分のイメージを統一しておくと、人間関係は安定し、かつ広がりやすい。イメージのぶれる人、多重イメージを持つ人は、他者に不安定感、悪い場合には不信感を与える
交際相手をみなが自分の身近なところから選んでいる限り、彼氏の元カノネットワークはそうそう大きくはならない。だが、人々が交
際相手を大きな範囲から選んでくると、交際連鎖のネットワークはいきなり巨大化する
エルドシュ・ナンバーを改善するコツは、誰か大物とつながること
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『「つながり」を突き止めろ』安田雪・著 光文社
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◆目次◆
はじめに―ネットワークの怖さと魅力
第1章 対ゲリラ戦略と米軍マニュアル
第2章 電子メールから浮かび上がる業務遂行ネットワーク
第3章 SNSの人脈連鎖
第4章 広告作品「カレシの元カノの元カレを、知っていますか。」
第5章 知人の連鎖と新型インフルエンザつながり
第6章 弱い絆の強さと弱さ
終 章 “入る”を制する
参考文献
あとがき―橋を燃やす
索 引
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