【良書です】
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かつて、『シンプリシティの法則』のなかで、著者のジョン・マエダ氏がこんな話をしていました。
──「シンプリシティはきっと成長産業になる」。
※参考:『シンプリシティの法則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492556079
そう、あらゆるものが複雑化した今、シンプリシティはブルーオーシャンであり、これが実現できれば、誰にでも莫大な富をつかむことができるのです。
本書は、シンプルながら心に残る名スピーチで知られ、そのプレゼン能力でiPhone、iPad、iPodを成功に導いてきた稀代の経営者、スティーブ・ジョブズの話し方の秘密を、プレゼンの専門家、カーマイン・ガロが明らかにした一冊。
実際のジョブズのスピーチや名言を分解し、リーダーが身につけるべきプレゼンの技術を詳細に論じた、ベストセラー間違いなしの一冊です。
・「今日、アップルが電話を再発明する」
・「宇宙に衝撃を与えたい」
・「Stay hungry, Stay foolish」
あまりにも有名な、ジョブズのスピーチですが、本書ではこれらの名言に加え、ジョブズがどんな原則に基づいてスピーチをしているのか、丸裸にします。
・禅の心で伝える
・数字をドレスアップする
・「うっそー!」な瞬間を演出する
ほかにも、使えるテクニックが満載で、読んでいてワクワクします。
人前で話す方、経営者などは、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ジョブズはコンピューターを売っているのではない。彼が売っているのは、人の可能性を束縛から解き放つツールなのだ
聞き手が知りたいことはただひとつ、「なぜ気にかける必要があるのか」である。この問いを軽視すれば聴衆にそっぽを向かれる
ジョブズのプレゼンテーションには、聴衆みんながひどいと思う悪玉が登場する
ユーザーの体験からスタートして技術へさかのぼらなければならない。逆ではいけない(スティーブ・ジョブズ)
聞き手を儲けさせる製品なら、そう伝えよう。節約ができるものなら、そう伝えよう。作業がやりやすくなる、あるいは楽しくなるものなら、そう伝えよう。なるべく早い段階から、くり返し、はっきりと伝えよう。ジョブズの話は人を惑わせない。新製品や新機能を実現している技術の説明に入る前に、そのコンピューターやミュージックプレーヤー、ガジェットで人々の体験がどうよくなるのかを説明するからだ
ジョブズのプレゼンテーションをよく見ると、製品を売ろうとしていないことがわかる。ジョブズが売ろうとしているのは、よりよい未来という夢なのだ
「この業界には、今まで、マイルストンと言えるほど画期的な製品はふたつしかありませんでした。1977年のアップルIIと1981年のIBM PCです。今日は、3番目となる製品をご紹介します。マッキントッシュです。これがめちゃくちゃすごいんですよ」道しるべとなる言葉をしゃべりに混ぜるとそれがロードマップとなり、ストーリーを追いやすくなる
敵役(問題)を登場させると、聴衆が主人公(解決策)を応援したくなる。ジョブズはこの古典的な物語りの手法を使うことが多い
人が未開だったころ、剣歯トラに出会ったとき思うのは「こいつはオレを食う気か?」であって、「何本の歯があるんだろう」ではない
10分たつと聴衆は話を聞かなくなる。11分ではなく必ず10分で。これは、認知機能の研究で明らかとなった重要情報である
見るべきものは全部見た、聞くべきことは全部聞いたと思った直後に驚かせてくれるのがジョブズである
数字というものは、理解しやすい文脈に入れてあげないと力を発揮しない
大事な人々──製品を作る人と買う人──へ感謝をささげることにより、ジョブズは聴衆と一体化するのだ
2008年1月、「これがマックブック・エアだ」と話しはじめる。「とても薄いので、事務所に転がってる茶封筒にはいってしまうこのところ、マッキントッシュについていろいろな話をしてきました。でも今日は、初めて、マッキントッシュ自身に話をしてもらおうと思います
シカゴ大学のデイビッド・マクニール博士は1980年から手の使い方を研究し、しぐさと言葉に密接な関係があることを発見した
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『スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン』日経BP社 カーマイン・ガロ・著
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◆目次◆
第1幕 ストーリーを作る
第2幕 体験を提供する
第3幕 仕上げと練習を行う
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