2009年11月17日

『クリック!』ビル・タンサー・著 vol.1947

【クリック!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4781602045

本日の一冊は、米オンラインリサーチ会社の最大手「ヒットワイズ」社のジェネラルマネージャーであり、「データオタク」「トレンド予測の伝道師」として知られるビル・タンサーが、ネットマーケティングの極意を記した一冊。

手法のベース自体は、『1億稼ぐ「検索キーワード」の見つけ方』と同じですが、YouTube、マイスペース、ウィキペディアなど、ネット上の各サービス利用者のプロファイルが興味深い。

※参考:『1億稼ぐ「検索キーワード」の見つけ方』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569670261/

なかでも、動画配信の分野における「アーリーアダプター」として定義されている「ボヘミアン・ミックス」「カネと頭脳」「若きデジタルエリート」の話は、商品需要のトレンドを読む上で、重要な示唆をもたらしてくれます。

ほかにも、霊長類の社会化パターン研究の専門家であるダンバーが説いた「150人ルール」や、ヤコブ・ニールセンの<1対9対90>の法則、ウィキペディアユーザーの知られざるプロファイルなどは、今後のネットビジネスを考える上で、重要なヒントになりそうです。

テレビと検索の連動について研究したい方にとっても、いいケーススタディが載っているので、ぜひウォッチしてみてください。

次のトレンドをネット検索から読み説く。

本書は、その手法を紹介した、じつに有用な一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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サイトへのトラフィックだけでなく検索行動を注視することによって、商品やサービスに対する需要のピークが明確になる

◆動画配信の分野における「アーリーアダプター」
1.ボヘミアン・ミックス
もっともリベラルなライフスタイルを楽しむ上昇志向の強い都市
生活者で、現代的な住宅に住み、一般的に娯楽やテクノロジーの
<アーリーアダプター>と定義できる人たち
2.カネと頭脳
裕福で社会的な地位が高く、法律、医療あるいは経営的な仕事に
ついていることが多い
3.若きデジタルエリート
もっとも裕福であり、同時にもっとも技術オタク。このグループ
のメンバーは、都市の周辺部に住む傾向がある

デウォルフによれば、音楽はマイスペースが創業期に成功するための強力な触媒になったという(中略)人は音楽について語るのが好きだ。だからこうしたバンドは、自然に人々が互いにコミュニケーションを図れる環境を整えてくれたというわけだ

ダンバーは霊長類の社会化パターン研究の専門家である。社会的ネットワークの研究についての彼のもっとも有名な業績は、「150人ルール」と呼ばれているものだ。このアイデアは、ダンバーによれば、「個人が意味のあるつながりを持てる数の上限は自然に決まってしまう、それは150人だ」ということだ

テキーラは本書執筆時点で、マイスペース上でもっとも人気のあるアジア人だ。ネットワークにいるその友だちの数は164万5873人で、プロフィールページには25万件以上のアクセス

SNSと検索エンジンからのトラフィックが交差した後にヒットが生まれている

◆ヤコブ・ニールセンの<1対9対90>の法則
ネット上のソーシャルサイトへのビジターは、<80対20の法則>で
はなく、<1対9対90>の法則によって分類すべきだ

◆ウィキペディアユーザーの「顔」
閲覧者について言えば、18歳から24歳の層が大きな割合を占め、およそ25パーセントになっている。ウィキペディアの項目に書き込みをする人ということに絞り込んでみると、18歳から24歳の層は17パーセントに低下し、45歳以上の層が41パーセント(中略)アップロードする人の中で圧倒的な割合を占めているのが、45歳から54歳

もし私がウェブ3.0の出現に意見を述べることを許されるなら、ウェブ2.0から踏襲されるそうした消費者主導のコンテンツに新しく必要になってくるものは、そうした種々雑多な情報を、「情報を寄せた人自身の評判、評価基準、正確性によって分別整理する手法」なの
ではないか

◆エロ文学のサイト
女性のアクセス数が65.5パーセントと圧倒的に多い。さらに、その年齢層も、18歳から24歳の占める割合が54.6パーセントと若く、この分野ではかなり特異な構成

調査員や世論調査担当者にとってなによりもやっかいなのは、所得の低い世帯のなんと22パーセントがコードカッター(携帯電話だけの世帯)であり、富裕層の数のほぼ2倍にのぼっている

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『クリック!』イースト・プレス ビル・タンサー・著
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◆目次◆
まえがき
第1章 サラリーマンの“お金の大原則”
──実は、家一軒分のお金はカンタンに貯まる
第2章 サラリーマンのお金の使い方を考える
──今すぐ年収の3割を貯金すべき理由
第3章 サラリーマンの運用を考える
──余裕資金が貯まったら、次は“世界市場”を買う
エピローグ──世界で一番やさしい算数

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