【「村上式」に仕事術編が登場!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478008612
本日の一冊は、グーグル日本法人の名誉会長であり、20万部超ベストセラー『村上式シンプル英語勉強法』の著者でもある村上憲郎さんが、その仕事術を公開した一冊。
※参考:『村上式シンプル英語勉強法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447800580X/
本書が優れているのは、単なる勉強法にとどまらず、何をどう具体的に勉強すればいいか、学問のさわりを紹介し、さらに参考文献つきで紹介していること。
「いわゆる仕事のノウハウや○○ハック的なことについては、それらの本にお任せしたいと思います」とあるように、小手先の勉強ノ
ウハウではなく、結果にフォーカスした勉強法であるのが特徴。
なかでも、「仕事における7つの原理原則」は、ビジネスマン必読。
1.会社のしくみを知る
2.財務・簿記の基本知識を身につける
3.疑問はその日に解決する
4.仕事の目的は顧客満足にある
5.仕事のプライオリティ(優先度)をつける
6.アイデアは頭で考えない
7.デール・カーネギーに学ぶ
この7つの詳細を学ぶだけでも、十分もとは取れるでしょう。
本書ではさらに、グローバルな仕事をするための「4つの知識」や、あえて原典に当たらず、一気呵成に概要をつかむ「一知半解読書法」など、自己開発のためのさまざまな視点・方法論が示されています。
さすがは実業家が書いただけあって、実践的で具体的。最近読んだ勉強法のなかでは群を抜いて読み応えがあります。
ただ一点だけ、モノを申し上げるとすれば、「勉強していない文系とキッチリ勉強してきた理系では、仕事のスキルも持っているノウハウも格段に違うはず(中略)各会社が、学卒初任給で、『理系は文系のせめて30%増し』にでもなれば、学生の理系離れは瞬時に解決するでしょう」という意見はいかがかと思います。
「報酬は成果に対して支払われるべき」であり、仕事内容や知識に対して支払われるべきではありません。
確かに経験上、理系の方が優秀なのもわかりますし、著者が理系出身ということで思い入れがあるのもわかりますが、これを論じるなら、理系と文系とどちらが成果に対して貢献しているか、という点を検証する必要があるでしょう。
と、文系出身の土井はあえて反発してしまいましたが、フォーカスを明確にした著者の仕事術、勉強術はビジネスマンの模範とするところです。
ぜひみなさま、読んでみてください。
また、同テーマに興味のある方は、土井のセミナーCD『「経営者アタマ」を身につけ、最強ビジネスマンに生まれ変わる方法』も、聴いてみてくださいね。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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英語ができても、仕事ができなきゃ話にならない!
彼らが何を考え、どういう価値観を持っているのか理解することが、仕事をするうえで大切
◆「仕事における7つの原理原則」
1.会社のしくみを知る
2.財務・簿記の基本知識を身につける
3.疑問はその日に解決する
4.仕事の目的は顧客満足にある
5.仕事のプライオリティ(優先度)をつける
6.アイデアは頭で考えない
7.デール・カーネギーに学ぶ
個々の仕事のスキルを高める前に、全体像を把握することが、村上式の原則
会社全体を俯瞰できる視点から、自分が携わっている仕事を見ること
お金が回っていくことが大前提で、それで初めて会社が成立可能なのである
財務3表は、自分の仕事の価値を端的に表現する方法でもある
その分野の中で一番薄くて、でも基本的なエッセンスは詰まっている本を1冊探し出して、それを一気に読む
すぐに調べた人と放置しておいた人とでは、取り返しがつかないほどの差がついてしまう
「『一次遅れ』というカーブを描くグラフ『パレート図』を描いて、そこからプライオリティ(優先順位)を見つけ出す」
完成した文にすることで、アイデアが実際に実行可能な施策として表現できる
◆アメリカ人相手にグローバルな仕事を行うための「4つの知識」
1.キリスト教の基礎を理解する
2.仏教の基礎を理解する
3.西洋哲学の基礎を理解する
4.アメリカ史の基礎を理解する
「ベストセラー」ということは、一般庶民に受けている=「心優しき日本人」の感覚にピッタリきているということ。となると「一段
階論理」をベースに書かれている恐れがあり、つまりは経済学的に間違いだらけである可能性が高い
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『村上式シンプル仕事術』ダイヤモンド社 村上憲郎・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478008612
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◆目次◆
第1部 村上式・仕事における7つの原理
第2部 グローバルに仕事を動かす4つの知識
第3部 仕事に活かす3つの経済学
第4部 理系諸君へ
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