【あなたの「天才」が目覚める能力開発法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396650442
本日の一冊は、ベストセラー作家にして事業家、金森重樹さんも推薦する画期的な能力開発法を説いた一冊。
タイトルにある「エレメント」とは、「好きなことと得意なことが出合う場所」のことで、本書には、それを妨げるさまざまな要因と、それを退けるための考え方、行動が説かれています。
著者いわく、「人間は、みな生まれつき素晴らしい能力を備えているにもかかわらず、人間社会で過ごす時間が長くなるにつれ、その能力を失ってい」く。
では、なぜ人間はその能力を失っていくのか。著者は、その原因を教育と社会の問題、そして個人が属する集団の性質に求めています。
著者に言わせると、われわれが採用している教育は、不当に数学、科学、言語学に偏っており、それ以外の、たとえば芸術などの分野にはあまり重きが置かれていません。
一方、ハーバード大学の心理学者ハワード・ガードナーによれば、人間の知能はひとつではなく、言語能力、音楽能力、数学能力、空間能力、運動能力、対人能力、自己理解力といったさまざまな能力が含まれているそうです。
では、これらの能力をわれわれが持っていたとして、それを開花させるには、一体どうしたらいいか。
本書には、そのための教育、心構え、進路の決め方について、具体例を挙げながら解説しています。
経済学者のポール・サミュエルソンや、ロックミュージシャンのポール・マッカートニー、ファインマン博士など、さまざまな偉人の例が登場し、才能を開花させる方法を示唆してくれます。
自らの才能を発見し、それを天職に結びつけるために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「人生の早い時期に、自分の天職を発見することはとても大切です。このことをけっして軽く考えるべきではありません。そうすれば、劣等生になりかねない子を幸福な闘士に変えられるのです」(ポール・サミュエルソン)
◆現代の教育システムがかかえる問題
・特定科目の評価に偏見があること。教育制度は、ある特定の方法
で成績を分析し正当化することにこだわり、特に言語と数字にお
いて著しい
・学習科目に差別があるという現実だ。ピラミッドの頂点を数学、
科学、言語学が占め、中間が人文科学系で、最下層に芸術がくる
・特定の評価方法だけに頼るという偏見
ハーバード大学の心理学者ハワード・ガードナーは、人間の知能はひとつではなく複数であると主張して広く歓迎されている。それには、言語能力、音楽能力、数学能力、空間能力、運動能力、対人能力、自己理解力がふくまれる
「私は美術専攻だったので、映画の制作にもかなり特殊な考え方をします。私はいつも美しく撮りすぎるとか、あまりにも美化しすぎるとか、これをやりすぎだ、あれをやりすぎだ、と批判されました。私はしだいに、それは私の強みだと思うようになったのです」
(サー・リドリー・スコット)
創造的な仕事をする人にはある共通点が見られる。それは、自分たちの表現手段である媒体が好きであることだ
ある考えを採用すれば、それ以外の論理的でない考えは排除される
エレメント状態になるためには、同じ情熱を持ち、その情熱に人生を捧げたいと願う他人とのつながりも大切な要素
◆同族集団の持つ三つの強力なダイナミズムの力
「確認」「鼓舞」「相乗効果」
多くの人がエレメントを発見できないのは、既存の人間関係のサークルから抜け出せないからで、そのための励ましや自信がないからである
実験後の面接によって、ほとんどの被験者が、答えが誤りだと知りながら本当の答えを言わなかったことが確かめられた。そのことを、グループ全体から指摘されたくなかったのだ
人は何かに集中しすぎると、それ以外の出来事を見逃してしまう
あなたの人生にメンターがいることは大切だが、他人のためにこの役割を担うことも大切なのだ。他人のメンターになることが、真のエレメントを発見する可能性につながることもある
脳の発達の初期段階では、認知科学者が<神経剪定(トリミング)>と呼ぶプロセスが起きている。このプロセスで大切なことは、私たちの意識できないレベルで、長期にわたり保存しても価値がないと判断された神経経路が切り落とされることだ
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『才能を引き出すエレメントの法則』祥伝社 ケン・ロビンソン、ルー・アロニカ・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396650442
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◆目次◆
Chapter1 エレメント
Chapter2 考え方を変える
Chapter3 想像力を超える
Chapter4 ゾーン
Chapter5 同族を探そう
Chapter6 障害を乗り越える
Chapter7 あなたは運がいいか?
Chapter8 メンターとの出会い
Chapter9 遅すぎることはない
Chapter10 情熱か生活のための仕事か
Chapter11 成績と点数
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