【楽天嫌いな人も必読の一冊】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344016890
本日の一冊は、流通総額1兆円を達成した楽天グループの総帥、三木谷浩史さんによる注目の自己啓発書。
前回出した『成功のコンセプト』の各論という位置づけだそうで、確かに内容はより具体的になっており、読み応えがあります。
※参考:『成功のコンセプト』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344013921/
楽天市場の出店者を中心に、あまり好ましく思われていないせいか、三木谷さんの本は、知名度の割に売れないのですが、この本は、そんな方でも必読の一冊です。
買うべき1番の理由は、元気が湧いてくる、ということ。
さすが不況下でも最高益を叩き出す稀代のベンチャー起業家。その言葉にはエネルギーがあります。
そして買うべき2番目の理由は、ビジネスのヒントとなる考え方が見つかる、ということ。
社内のエレベーターでの移動時間を短縮するために行ったこと、月曜朝の全員掃除など、著者が実際に行っていることを詳しく書いてあるので、経営のヒントとなること請け合いです。
そして買うべき3つ目の理由は、これがインターネットビジネスの未来を考えるのに役立つ、ということ。
もちろんその答えは書いてありませんが、楽天の代表が現在のビジネスの先に何を見ているのか。そのヒントが得られるだけでも、本書は「買い」と言えるのではないでしょうか。
読者のベンチャースピリットを呼び覚まし、次代のインターネットビジネスのチャンスを垣間見させてくれる一冊。
これは買っておいて損はありません。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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この世のすべてのものは、相対的な存在なのだ。まして、人間が考えることで、絶対に正しいものなどあるわけがない。ゆえに、常識などという不確かなものを信じてはいけない。これは、人生に対する僕の根本的な考え方だ
会社の仕事は、すべて自分の仕事なのだ。心の底から、そう思えるかどうか。そう思えないような人間は、ビジネスでは絶対に成功しない
成功する人間には、共通する3つの要素がある。それが、マインド、スキル、ナレッジだ
今はどんなに盤石に見えるビジネスモデルにしても、10年20年という年月の単位で考えれば砂上の楼閣、砂で作った城とたいして変わりない。すべてのビジネスは、コワレモノなのだ
ブランドは国旗だと僕は思う
情報の独占によって維持されてきた既得権益の大半は確実にその存在基盤を失うことになる
いかに優れた検索エンジンも、機械的なシステムである限り、たとえば電話機や洗濯機と同類の、日常用品と化してしまうはずだ
テクノロジーがどれだけ進歩しようと、人を惹きつけるのは人間味のある、人間的なサービスなのだ
直感は数値化してこそ、その真価を発揮する
自分の専門分野を追求するだけでなく、他の分野のフレームワークについても好奇心を持って、勉強してみよう
リスクを取ることがチャンスにつながるのは、リスクのある場所には、競争者が少ないという大きなメリットがあるから
インターネットの出現で、世界はさらに狭くなった。そして、ビジネスにおける信頼関係の重要性は、過去とは比較にならないほど大きくなった
些細なことでも、ボトルネックを見逃してはいけない。それは、大きな改善につながるのだ
棚を大きくすると、その棚に何が入っているか見えにくくなる(中略)仕事のユニットは、可能な限り細分化した方がいい
◆事業の存続を決める3つのポイント
1.収益性が高いこと
2.コアビジネスであるか否か
3.ミッションクリティカル
これからの時代は多重利用できない資産、つまり稼働率の悪い資産は淘汰されていく運命にある
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『成功の法則92ヶ条』幻冬舎 三木谷浩史・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344016890
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◆目次◆
はじめに
第一章 10の極意
第二章 自己を鍛える
第三章 敵を知る(対人論)
第四章 組織を動かす
第五章 百戦して勝つ
第六章 世界観を育てる
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