2008年6月5日

『一点集中力』伊藤真・著

【「ここ一番」で力を発揮する方法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763197894

本日の一冊は、司法試験界のカリスマ塾長・伊藤真さんが、「ここ一番」で力を発揮する力、「一点集中力」とその鍛え方を論じた一冊です。

試験に限らず、スポーツ、商談、スピーチ、販売キャンペーンなど、ここ一番の集中力が問われる場面というのは結構あります。

そして、多くの場合、その大事な場面で集中力を欠いたばかりに評価を落としたり、自信をなくしたりしてしまう。

逆に、「ここ一番」で集中できる人は、それまでの練習ではふるわなくても、一気に名声を獲得してしまうものなのです。

では、ここぞという場面で集中するためには、一体どうすればいいのでしょうか。

本書には、その秘訣と、具体的な訓練方法が書かれています。

一点以外を捨てる、細分化方式で仕事に取り組む、あえて負荷をかける…。

いずれもカリスマ講師が指導で用いているメソッドだけに、その教えには説得力があります。

いざ本番になると力が発揮できない、という方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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食事メニューをはじめ、試合前の準備、練習メニュー、試合中の身
体の動かし方にいたるまで、同じであることに徹底的にこだわり、
決められた所作をこなしていくことで、次第にスイッチが入ってい
く。そしてバッターボックスに立ったとき、イチローの集中力は極
限まで研ぎ澄まされるという

とにかく、自分の目指す「一点」にエネルギーを集中すること。そ
れ以外は勇気を持って「捨てる」こと。そして、この「決断」がで
きるかどうか――。

ひたむきに「一点集中」する姿は、周りを感動させ、限りない影響
を与えていく

一点に集中するノウハウは、結局は捨てるノウハウでもある

集中すべき対象を、できるだけ単純明快、簡単なものにすること

より効率のよい校正の仕方とは、一つのテーマ、たとえば「送り仮
名の間違いを探す」というテーマで全体を一通り見る。そして次は
「問題の番号がちゃんと順番になっているか」というテーマで全体
を見る、といった手順で行うことだ

私がいつも心がけていることは「負荷をかける」というものである。
たとえば私は、塾生に「模擬テストは、あえて遅刻して受けてみろ」
と勧めている。本番では何が起こるかわからない。そのシミュレー
ションもかねて、わざと遅刻していくのだ。遅刻が難しければ、試
験開始から一〇分間は何もしない、というのでもいい

集中する「一点」は、はじめは何でもいい。掃除なら掃除だけ。コ
ピー取りならとにかくコピー取りだけ。とりあえず小さな部分、ミ
クロのところから始めて、成功体験を積み、次のステップに進んで
いく。その連続を「成長」と呼ぶのだ

小さな作業に集中できない人間が、大きな仕事などできるはずもない

やはり原点に立ち返って、本来の理念に関係ないことはやめよう

時間制限を自らに課さないと、集中できない

何かが欠けているからこそ、それを補うために集中できる

これから仕事や勉強にとりかかるというのであれば、物理的に必要
な資料や道具などをきちんとそろえておくことが大前提だ

古典的だが、意外と効果があるのが、鉢巻きを締めることだ

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『一点集中力』伊藤真・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763197894
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◆目次◆

プロローグ
第一章 「一点集中力」で、あらゆる限界を突破せよ
第二章 「仕事」が劇的にうまくいく
第三章 「勉強」の成果を最大限に引き出す
第四章 「一点集中力」を鍛えるトレーニング
第五章 夢をかなえる「一点集中力」
エピローグ

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