2008年6月19日

『財務マネジメントの基本と原則』デイビッド・メッキン・著

【意思決定のためのファイナンス入門】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492601740

本日の一冊は、多国籍企業の金融担当役員として20年以上のビジネス経験を誇り、現在は公認会計士として、またコンサルタントとして活躍する著者が書いたファイナンス入門です。

翻訳をベストセラー『財務3表一体理解法』の著者、國貞克則さんが務めており、単なるファイナンスの教科書を超えて、経営、投資に活かすための実践書に仕上がっています。

※参考:『財務3表一体理解法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022731443/

「のれん」や「配当利回り」などの言葉の概念や、ROE、ギアリング比率、資産回転率などの投資家が注目すべき指標、さらには非上場会社の株価の評価方法や非法人企業の評価方法、利益予測の考え方まで、経営や投資の実践で必要な知識を必要最低限、わかりやすく説明しています。

「会社にとって最適な費用構成はあるのか」「売上計画を手際よく作成するにはどうすればよいか」など、徹底して経営者目線、投資家目線から書かれた内容には、好感すら覚えます。

ビジネスに必要なファイナンスの知識をいちどしっかり学んでみたい、と思った方は、ぜひ読んでみてください。

これなら最後まで挫折せずに読めるはずです。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆通常のビジネスが存続するために必要不可欠なこと
・利益を生み出すこと
・キャッシュフローを生み出すこと

お金を借り入れることによって、企業は株主の出資金に対するリタ
ーンを大きくすることができる

1株当たり利益(EPS)=税引後利益/発行済株式数

株主資本利益率(ROE)=税引後利益/株主資本×100%

使用資本利益率(ROCE)=営業利益/調達資金総額×100%

多くの会社が共通して陥る落とし穴は、キャッシュのマネジメント
を忘れて利益のマネジメントにばかりとらわれる点です

資産回転率を高める方法は2通り:
・現状の資産を維持して売上げを増やす
・資産を縮小して現状の売上げを維持する

営業費用をそれが支払われたり実際に生起する期間からそれが発生
する期間に移し換えるために用いる主要な調整は以下の4種類である
・前払い費用 ・見越勘定 ・減価償却 ・貸倒引当金

株主の観点から見れば、損益計算書(PL)に報告される利益のう
ち税引後利益がもっとも重要な数字である。なぜなら、税引後利益
こそが会社が株主のために生み出した利益総額を表しているからである

会計上の不正の多くは、貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)
上での評価額を操作できることが原因である

「のれん」とは、投資家が将来の利益を獲得するために、会社の株
主資本の簿価に上乗せして支払うプレミアムである

株価はその株式発行数の影響を受けるため、異なる会社の株価を単
純に比較することはできない

非上場会社の株価は「株価倍率法」によって評価することができる

会社の株主価値を生み出す能力は株価純資産倍率によって知ることができる

予算を作成する場合の最初のステップは「自社の制約要因は何か?」
を考えることである

変動費主体の会社は固定費主体の会社に比べて、利益を生み出すた
めに必要な売上げが低くて済むというメリットがある

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『財務マネジメントの基本と原則』デイビッド・メッキン・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492601740
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◆目次◆

第1章 本書の目的
第2章 利益がすべてか
第3章 どうすれば利益が出せるか
第4章 財務的な成果はどのように評価されるか
第5章 大切な数字はどれか
第6章 なぜ財務諸表を作成するのか
第7章 財務諸表から何がわかるのか
第8章 世の中の経済動向全般から何がわかるか
第9章 会社のマネジメントがうまく行われているかどうかを知る
    にはどうすればよいのか
第10章 財務計画はどのようにして立てるか
第11章 費用をどのようにしてマネジメントするか
第12章 売上げをどのようにしてマネジメントするか
第13章 利益をどのようにしてマネジメントするか
第14章 キャッシュフローについて
第15章 キャッシュフローをどのようにマネジメントするか
第16章 長期的な事業計画について
第17章 長期的な事業計画に対する意思決定をどのように行うか
第18章 断片をどのようにつなぎ合わせるか

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