2008年6月1日

『ラクをしないと成果は出ない』日垣隆・著

【この考え方なら食いっぱぐれない】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479792368

本日の一冊は、刺激的な発言で知られるジャーナリストの日垣隆さんが、独自の知的生産術と仕事術、人間関係術を説いた一冊。

もともとは著者が風呂から上がった途端にわき出てきたアイデアをまとめたものだそうですが、個人が仕事をする上で大切なことはほぼ網羅されていると言っていいと思います。

取引先や取材先とどんな人間関係を築けばいいか、どうやってお願い事をするべきか、物事の本質をどうやって見抜くか…。

なかには「メールの未処理は『なし』の状態にして帰宅する」などといった項目もあり、具体的なアドバイスがうならせてくれます。

実用的な話をする一方で、理想の生き方、働き方についても言及しており、なかでも「理想の生き方とは、死ぬまでフローがあること。死ぬまで楽しく働くこと」という言葉は、非常に共感できました。

土井が聞いた範囲で、同様のことをおっしゃったのは、故・江藤淳先生とセコムの飯田亮さん。飯田さんは日本経営合理化協会さんの講演テープで、「人間はストックで飯を食うと腐る」とまでおっしゃっていました。

一生、自分の看板で飯を食っていくためにどうすればいいか。その心構えとプロフェッショナルとしての精神が、本書には書かれています。

ビジネスパーソンが書いた本ではありませんが、それだけに視点が新鮮。死ぬまで仕事をエンジョイしたい、すべての人におすすめの一冊です。

————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————

成果を上げる方法や仕事の技術というのは、ゼロから築くより、す
でにあるパターンを盗んで組み合わせるほうが、ずっと効率がいい

これだけインターネットが発達し、すべての調べものがパソコン一
つでできてしまう時代だからこそ、逆説的に「現場に行くこと」が
貴重な価値をもつ

仕事においての人間関係で大切なのは、「相手にとって、自分の優
先順位が高いこと」

「常に自分に課題を課していく人が、思想的貴族だ。すぐれた人間
とは、自分自身に多くを課す者のことである」(スペインの哲学者
オルテガの言葉)

情報は、収集しようと必死になっても得られません。なぜなら、情
報とは「出合う」ものだからです

ビジネスマンが仕事で必要な本を立ち読みですませようというのは、
実に品がない行為

物事の本質は、ウソをつく理由に隠されている

ビジネスにおけるすべてのアイデアは「素人」が相手

誰かに薦められたら、すぐさま取り入れないと何も教えてもらえな
くなり、人とのネットワークも脆いものに変わってしまう

すべてのアイデアや工夫は、「制限」から生まれる

三年で辞められるような仕事は代替性が高い仕事で、そんな仕事に
就くことが危険

会社に認められなくても、個人として商売道具になるものには金を
惜しまない

理想の生き方とは、死ぬまでフローがあること。死ぬまで楽しく働
くことです

天才以外のその他大勢がほとんどであれば、そのなかで成果を上げ、
抜きん出ていく方法は一つだけ。継続することです

いちばん自分の身になるのは、「お金をもらいながらする勉強」

————————————————
『ラクをしないと成果は出ない』日垣隆・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479792368
————————————————

◆目次◆

第1章 基本編
第2章 インプット編
第3章 ネットワーク編
第4章 撃退編
第5章 独立編
第6章 継続編
第7章 組織編
第8章 時間編
第9章 アウトプット編
第10章 生活技術編
おわりに 

この書評に関連度が高い書評

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー