2007年11月21日

『100Inc.』

【豪州No.1ベストセラー】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4767806011

本日の一冊は、オーストラリアの代表的なビジネス誌「BRW」のシニア・ライターと日刊紙「The Age」のシニア・ライターが、世界企業100社の創業物語やターニングポイントなどをまとめた一冊。

3Mのポストイットをはじめ、有名企業や商品には、ドラマチックな誕生秘話があるものですが、本書はまさにその誕生秘話を集めた一冊。

朝食用のパン生地作りが中断され、生地が乾燥したおかげで生まれたケロッグのコーンフレーク、創業者の娘の好みから生まれたバービー人形、動物を全く使わず、大人向けの知的なアクロバット・ショーを展開したシルク・ドゥ・ソレイユなど、各企業のドラマが、いいとこどりでビビッドに描かれています。

登場する企業は、マイクロソフト、アマゾン、コカ・コーラのよう
な大企業から、シャネル、ポルシェ、プラダなどのブランド企業ま
でじつにさまざま。なかにはオプラ・ウィンフリーやウォーレン・
バフェットなど、有名人にフォーカスした内容も収められています。

海外の書籍なので、若干馴染みのない企業がピックアップされてい
ますが、おおむね有名どころが並んでいます。

本書を読んでいると、大ヒット商品には、必ずヒットする理由があ
り、ヒット商品開発には王道のアプローチがある、ということがわ
かります。

そういう意味では、人の心をとらえる商品・ビジネスの作り方を学
ぶうえで、実に参考になる一冊です。

朝礼や執筆のネタに、また起業・ビジネスのヒントに、ぜひ読んで
みてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ベイビー・アインシュタインの誕生は、時間に追われてはいるが家
計に余裕のある、わりと年齢層の高い親たちが起こした大きなうね
りに見事に乗った。つまり、自分の子どもが人生で幸先のよいスタ
ートが切れると思うような製品にならためらうことなく資金をつぎ
込む、そんなうねりだ

「業界の人たちは、豊かな胸をした子ども向けの人形が一般大衆受
けするとは考えてもいなかった。私はその業界の考えは間違ってい
ると思っていた」とバービー人形の生みの親、故ルース・ハンドラ
ーは言っていた

1894年のある日、ジョンとウィリアムは小麦粉を加工し、ローラー
をかけて朝食用のパン生地づくりをしようとしていた。ジョンが患
者の診察に呼び出され作業が中断されてしまったおかげで、つくり
かけの生地がそのままになり、2日間ですっかり乾燥してしまう。
それでもと2人がこの乾燥した生地をローラーにかけてみると、平
たく伸びるどころか、粉々に砕けてしまった。そこで、その砕けた
破片をパリパリになるまで焼いて、ミルクを添えて患者に食べても
らった。患者はこの穀物、つまりシリアルが大いに気に入った

3Mの経営者はこのアート・フライの言葉を忘れてはならないだろ
う。「もしわれわれが何かを思いついたら、われわれにはそれを冷
静に検討するだけの余裕がなければならない。これは非常に重要な
ことだ、なぜなら、せっかくの発明が、忙しいという理由から手を
着けられずに終わる例は枚挙にいとまがないからだ」

任天堂のもうひとつの強みは、社長の岩田聡に言わせれば、ハード
ウェアのエンジニアとゲームの開発者が同じビルの中で働いている
ことだ。「ハードウェアの開発者が何かアイデアを思いつくと、そ
れをソフトウェアの開発陣に示しながらこう言うんだ。『これ、何
とかなりそうかな?』」

自分自身になろう。自分がなれるものになりきろう。もし経営の秘
訣をオプラ・ウィンフリーに聞いたなら、こうしたセリフに触発さ
れて何かが得られるだろう

「プレイボーイ」誌が成功したのは、男性受けを狙ってヌード写真
を掲載したからではない。成功したのは、ジャズ、高級ワイン、文
学、そして上品な立ち居振る舞いなどとともに、都会に住む独身男
性のライフスタイルに溶け込ませることによって、ポルノに市民権
を与えようと骨を折ったからだ

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『100Inc.』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4767806011
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┃▼目次▼
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┃ はじめに
┃ 第1章 大衆受けの達人
┃ 第2章 そのアイデアいただき!
┃ 第3章 ロング・アンド・ワインディング・ロード
┃ 第4章 本当にしたいことをしよう
┃ 第5章 億万長者になり損ねた創業者
┃ 第6章 究極の大変身
┃ 第7章 革命者たち
┃ 第8章 それは一夜にして起こったわけではない。しかし起こったのは事実だ。
┃ 第9章 そうそう、これが欲しかった!
┃ 第10章 適者生存
┃ 第11章 根っからの商売人
┃ 第12章 突きつめれば「私」
┃ 第13章 ひとりでいたい:ビジネス界のグレタ・ガルボたち
┃ 第14章 なるほど、それがあなたの流儀なのか
┃ 第15章 イメージがすべて
┃ 第16章 ビジネスは猪突猛進
┃ 第17章 絶妙なコンビネーション
┃ 第18章 ”ファンキー”株式会社
┃ 第19章 ヒッピーからヒップへ
┃ 第20章 低価格の模倣品に要注意
┃ 第21章 経験不問
┃ 第22章 最後に、まったく毛色の違うものを
┃ 訳者あとがき
┃ 索引
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