2007年10月26日

『決算書の暗号を解け!』

【】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/427000262X

本日の一冊は、13万部突破のベストセラー『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』の著者であり、史上最年少で公認会計士2次試験に合格したという勝間和代さんが、決算書の数字を正しく読むためのポイントをわかりやすく指南した一冊。

※参考:『無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887595441/

編集者のT氏いわく、「これだけ深い内容をこれだけわかりやすく
まとめるのは、本当に大変だった」という労作。

確かに、読みやすい割に、深い知恵・洞察が得られる内容です。

決算書の数字をうのみにするのではなく、それを作成する人の意図、
手口、現行の会計制度など、さまざまな視点を織り交ぜながら、賢
い決算書の読み方を教えてくれる、ありそうでなかった一冊です。

どうすればライブドアのような株をつかまずに済むのか、会計トリ
ックを見抜くことができるのか。

経営者、投資家はもちろん、若手ビジネスマンにもぜひ読んでいた
だきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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日本のマーケットで、株価にもっとも影響を与える要因は何だと思
いますか? 製品の魅力でしょうか、それとも経営者の手腕でしょ
うか。実はその答えは、経営者による来期の「業績予想」だといわ
れています

正直な会社に投資をしたほうが株式のリターンが高い

資産の部は、「土地を70億円買いました」とか「機械を50億円買い
ました」というように、「私はこんなものにお金を使ってしまいま
した」という申告リストなのです

現預金・受取手形・売掛金および有価証券以外の資産の部が大きい
会社=将来の費用が大きくなる会社

他社よりも自社に投資している会社のほうが自己成長する実力がある

投資キャッシュフローは、営業キャッシュフローの黒字の範囲内で
まかなうのが理想的

会計発生高が大きいほど利益の質に問題がある
※会計発生高=(当期純利益+特別損失-特別利益)-営業キャッシュフロー

利益の絶対額が上がっているのにROAが継続して下がっているよ
うな会社は、利益の質に要注意

収益を前倒しする具体的な方法
●顧客がまだ支払い義務を負っていない段階(出荷ずみだが顧客の
 検収がすんでいない、など)で収益を計上する
●顧客と複数年にわたる契約をして、本来は複数年に分割して計上
 しなければならない売上を前倒しで計上する
●利害関係者などの仲間内に販売する

負債をなるべく計上しない具体的な方法
●引当金をなるべく計上しない
●これまで積み立てておいた引当金を本来の目的外の理由で取り崩す

たとえ利益が出ていても、棚卸資産をものすごく積んでいる会社は要注意

儲かっている会社は定率法を、儲かっていない会社は定額法を使う傾向

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『決算書の暗号を解け!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/427000262X
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┃▼目次▼
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┃ はじめに
┃ 第1章 会計利益を信じてはいけない!
┃ 第2章 財務諸表はこう読み解く
┃ 第3章 インチキ利益を見抜くための下準備
┃ 第4章 アナリスト目線で全体のイメージをつかむ
┃ 第5章 会計士目線で財務諸表を読みこなす
┃ 第6章 投資家目線で判断する
┃ おわりに
┃ 
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