2007年5月24日

『ビル・ミラーの株式投資戦略』

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478001294

本日の一冊は、IT銘柄へのバリュー投資で、S&P500に15年連勝した全米最強の投資家、ビル・ミラーの投資戦略を、ビジネス専門ライターとして活躍するジャネット・ロウがまとめた一冊。

ビル・ミラーは、アマゾン・ドット・コムやエクスペディアに最初に注目したファンド・マネジャーであり、グーグルに早くから熱心に投資してきた、まったく新しいタイプの投資家。

対S&P500の運用成績で、あのピーター・リンチを凌ぎ、バフェットが理解できなかったITに投資して成功を収めた人物です。

本書には、そのビル・ミラーの投資実績、哲学、そして銘柄選択基準が示されています。

ビル・ミラーの生い立ちや人となり、哲学を知りたい向きには物足りない内容ですが、投資のヒントとしては役立つ内容だと思います。

IT銘柄のバリューをどうやって見積もるのか、どうやって割安株を見つけるのか、学ぶべきところは数多くあります。

いまやマーケットにおいてIT企業の重要性は高まる一方。その将来性をどうやって見極めるべきか、ヒントが欲しい人におすすめの一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「投資の技は、誰かに教えられて身につくものではない。数式(ア
ルゴリズム)で導き出すものではないからだ」

投資の世界に確実という言葉はないとミラーは鋭く見抜いている。
すべては確率の問題なのだ

「投資形態に関係なく、投資が生み出す将来のキャッシュフローの
現在価値がバリューなのです。PERが低いとか、キャッシュフロ
ーに対して価格が安いということでは、バリューは測れません」

「マーケットが弱気のときこそ、投資には絶好であるようです」

ミラーは情報を与えられる側である大衆と同じになることのないよ
うに、多数の方針と評価基準を定めて、投資の世界に留まらない幅
広い教育を自らに課した

ハイテク機器の場合、効用逓減から逓増に変える条件が三つある。
コスト優位性、ネットワーク効果、そして親しみやすい状態があれ
ば、優位を確保できるのである

「技術的に見て、過去の数字を使うことには弱点があります。結局
のところ、株の価値は一〇〇%将来が決めるのであって、過去は関
係ないのです」したがって、ミラーは利益と比べて株価の高い株を
買うこともある。従来のバリュー投資家にはタブーだったことであ
る。ある企業のPERが高いというだけでは、市場の価格が異常に
高いということの説明にはならないとミラーは明言している

◆ミラーが投資し、最も成功した株の特徴
・何らかの問題があると考えられたり、実際に問題があるために、
 評価が低く、直近の高値よりもはるかに安く取引されている
・その産業のリーダー企業である
・経営者が株主にとっての価値をよく認識している
・資本調達コスト以上の利益を上げることのできる根本的な事業モ
 デルを持っている

◆ミラーの運用手法
1.慎重にバリューに注目する
2.十分検討して選別し、比較的少数の銘柄にフォーカスする
3.保有株の回転を低く保つ

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『ビル・ミラーの株式投資戦略』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478001294
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┃▼目次▼
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┃ 第1章 バリュー投資の新しいスター
┃ 第2章 ビル・ミラーの思考方法
┃ 第3章 価値評価の方法
┃ 第4章 ポートフォリオ・マネジメント
┃ 第5章 IT産業のバリュー投資
┃ 第6章 ハイテクへの規制
┃ 第7章 オールド・エコノミーの評価
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