2007年2月23日

『打つ手は無限』

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763197401

本日の一冊は、日本経営合理化協会の理事長であり、わが国屈指の社長専門コンサルタントである著者が、経営者に向けて書いた、渾身の力作です。

まず本書を見て驚くのは、今どきこの体裁で2000円の値段がついていること。

しかしながら、内容にはその値段をはるかに超える価値があります。

著者は、本書において、経営者が持つべき思想・考え方・大局観を説き、さらに具体的なビジネスヒントにも言及しています。

ファッション、住宅、農業、飲食、小売……ありとあらゆるビジネスの本質を突いたアドバイスは、明日からの経営に即・役立つこと請け合いです。

後半では、事業経営を、規模を追求する「覇道」と質を追求する「王道」に分け、それぞれの思想と成功のための大原則を説いています。

著者も言うように、「事業というものは、社長自身がどういう会社を創りたいかで決定される」もの。

本書を読んで自分の思想を知り、このまま進んでいいのか、一度立ち止まるべきなのか、考えてみるのもいいのではないでしょうか。

さすがサンマーク出版の植木社長が長年かけて著者を口説き、書かせることに成功したという一冊。

すべての経営者に自信を持っておすすめしたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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金持ちも貧乏人も一緒に暮らしていくのが、繁栄の根幹の思想であ
る。会社も、さまざまな能力の人間を採用していないと、強く生き
ていくことができなくなるし、他人の心がわからない特定の人間集
団をつくっては、やがて衰退してしまう

最低でも一年に一度は、施設産業を営む社長は、官庁に行って計画
資料を閲覧したり、説明を受けて欲しい。新しい、よい立地が見つ
かったり、アイデアがひらめくものだ

安定とは、同じお客様に、三年でも、五年でも、一〇年でも、五〇
年でも、一〇〇年でも、売っている商品やサービスを買っていただ
くことである。これ以外の安定など、決してない。これが安定の哲
理である

ホームセンターや問屋の倉庫は、売れるも、売れないも、すべて教
えてくれる

覇道とは、規模を追求する経営である。規模を追求するにはまず、
「規模とは何か」を知ることが大事である。まず、事業規模は、自
分が狙うマーケットの人口・世帯数・得意先とする会社の数…など
で決まる。どんな事業でも、人口や、世帯数や、得意先の数を超え
て大きくなることはできない

高くあるべき単位が、なぜ低いのか、逆に、低くあるべき単位が、
なぜ高いのか、そういうズレのある会社は、早々に体質の転換をし
なければ、質の競争で負けてしまうことになる

王道の思想は「強く必要とされる哲学を貫くこと」、いつでも「最
適」の追求が根底になければならない

王道とは、原則的に一店主義である。多角化や他店舗化にも、覇道
とは異なる独自性が必要だ。強い会社を長く続けるための方向性を、
間違わないことだ

独立創業の精神を失い、他人に依存する心を持てば、それが社長自
身にとって最大の敵となる

人間は弱い生き物であるから、ともすれば「もう十分だ」「これで
いい」と保身に回りそうになる。その弱さに打ち勝って末永く繁栄
し続けるためにも、世の中のあらゆる大変貌に対して、「頭が固定
的なことほど、後ろ向きなことはない」という心構えを持たなけれ
ばならない

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『打つ手は無限』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763197401
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■目次■

1章 これから大変貌し繁盛する新事業の数々
2章 感性を磨くことが繁盛につながる
3章 規模を追求する「覇道」質を追求する「王道」
4章 変貌するグローバリゼーションをとらえ繁栄する

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