2007年2月27日

『トヨタ式カイゼン入門』

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478375321

本日の一冊は、大野耐一氏のもとで「トヨタ生産方式」の普及に務めた著者が、「カイゼン」の本質をわかりやすく伝えた一冊です。

「トヨタ式」「カイゼン」「かんばん」など、用語だけが一人歩きし、実際にはその本質がよく理解されていないトヨタ式(カイゼン)ですが、本書にはそのエッセンスが、実務に応用できるように詳しく書かれています。

レイアウトも見やすく、トヨタ式(カイゼン)の考え方のエッセンスを知るには、手軽な一冊だと思います。

単に用語や思想を解説しただけでなく、現場で使われているさまざまなツールも図入りで紹介されているため、具体的にどうやってカイゼンを進めていけばいいのか、一目でわかるようになっています。

具体的には、「多能工化」を進めるための「星取表」から、「マルチ人財化」を進めるためのレーダーチャート、人財育成のための「ワーキングプラン」、標準作業を進めるための「標準作業組み合わせ票」まで、さまざまなツールが紹介されており、これだけでも買う価値があります。

競争に勝てる低コスト体質を実現するために、また社員が育つ組織作りのために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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環境の変化に対応して経営や仕事のやり方を柔軟に変えていくには、
脳力・能力・悩力・体力(健康力)・心力(気力)をつねに向上さ
せ続けなければならない

トヨタ式(カイゼン)は、経営活動のあらゆる側面からムダとバラ
ツキをなくし、最強の原価をつくり上げることを主眼としている。
同時に最強の品質、最短の納期を求めている

トヨタ式(カイゼン)における人財育成の基本は、人間性尊重を基
盤として、1.考える力と考え抜く力、2.実践・実行する力、3.
評価する力をもつようにすることである。また、長期的視野に立っ
て人財を育てるために、能力評価の適正と計画的育成を企図し、社
員には多能工化を、幹部社員にはマルチ人財化を求めている

◆トヨタ式(カイゼン)における生産
1.生産は「売れ」(注文)に連動しなければならない。余分なも
  のをつくらない
2.安全と環境と品質への配慮を第一に、後工程に不良品を流さない
3.一個一個の製品の原価を構成する費目は、採算を考え、限りな
  く変動費にする
4.モノづくりにあたっては、心と知恵を結集し、「前工程は神様、
  後工程はお客様」を基本にチームワークを活かした実践活動を行なう

「お金を出す前に知恵で解決を考えろ」「平均で考えるのではなく、
一個単位(小ロット)で考えろ」「変化し続けることが常識になれ」
「組織の壁をぶち壊せ」「不要なものは全部捨てろ」

言葉を大切に扱うのもムダとバラツキの排除の一環

原価に競争力があれば、余裕をもって消費者の変化に対応できる。
そのためにこそ、ムダとバラツキの排除が必要になる

◆ムダを見分けるための6項目 ※一部紹介
1.お客様のためにならないことはすべてムダである
2.人・モノ・金・情報・時間の流れを止めるものはすべてムダである
5.全体最適を考えず、自分の仕事さえよければいい(部分最適)
  と考えることの中にムダが多くある

目標を設定するためには業界最高レベルの会社のベンチマークを避
けて通れない。たとえ、現状とは大きな差があっても、いつもその
差との距離を意識して行動しなければならない。いつか追いつくこ
とを胸に秘めて

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『トヨタ式カイゼン入門』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478375321
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■目次■

序章 コツコツと七〇年、ついに世界の経営者の注目を集める
第1章 人財集団による経営行動の最後は頂点にたどり着く
第2章 なぜ幅広い注目を集めているのかを探る
第3章 なるほど、成功する経営の考え方はこれだけ違う
第4章 評論家はいらない、問題の所有者になれ
第5章 逆に考えると答えが見えてくる。心のクセを捨て、頭をやわらかく
第6章 リスクを恐れていては何も生まれない、ともかくやってみる
第7章 問題を視える化し、職場の知恵で解決
第8章 バラツキとムダをなくす標準作業はカイゼンの出発点

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