2005年3月18日

『論理ノート』

http://tinyurl.com/3zxoe

本日の一冊は、ノートルダム大学、ケンタッキー大学で哲学と論理学を教える、D.Q.マキナニー博士によるロジカルシンキングの本です。

単なるハウツーではなく、論理的思考を身につけるための心構えや法則がわかりやすい例とともに示されています。

途中、論理学の話などもでてくるので、まだきちんと学んだことのない人には、いいきっかけとなるのではないでしょうか。

では、さっそく内容のポイントを見て行きましょう。
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■ 本日の赤ペンチェック
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◆論理的になるための心構え
1.言葉に敏感になり、言葉を効果的に使うコツを身につける
2.世界の現実を尊重する
3.考えていることと、実際に起こっている事実との関係を意識する

主観的事実は通常、それを経験する本人にとっては自明のものです。とはいえ、自己欺瞞や自己弁護といった働きによって、本人もその事実をはっきりと理解できないことがあります。また、他人に関する主観的事実が事実であることを証明できるかどうかは、その人物が信用できるかどうかに完全に左右されます

コミュニケーションに際して最初にすべき、最も重要なことは、言葉と観念とを一致させることです。そして次にすべきは、複数の観念を筋の通った文章へとまとめることです。

◆意志を効果的に伝えるための5つのルール
1.明確に説明していないのに、聞き手があなたの言いたいことを理解できたと決めつけない
2.完全な文で話す
3.評価を含む命題を、客観的事実に関する命題であるかのように扱わない
4.二重否定を避ける
5.使う言葉を聞き手に合わせる

論理的論述の中であいまいさや多義性を避ける最も効果的な方法は、言葉を定義すること

前提(結論を受け入れる理由)の中には、ある特定の聞き手にだけ重い意味を持つものがあります。したがってそうした聞き手に対しては、まさにそのような前提を使うべきです

◆論理思考のための28の鉄則 ※一部のみ紹介
1.前件否定の誤謬を犯さない
2.後件肯定の誤謬を犯さない
3.「推定有罪」で推論しない
4.多義的な言葉を使わない
6.偽の仮定からスタートしない
11.人身攻撃で論理をすり替えない
13.専門家の意見を乱用しない
24.時系列だけで因果関係を結論づけない
28.議論を単純化しない
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最初はありがちなロジカルシンキングの本だと思って読み始めたのですが、じつは人生や仕事に生きる知恵にあふれた良書です。
どのように他人や言葉、事実と付き合えばよいか、その心構えが記されています。

というわけで、本日の一冊は、

『論理ノート』
http://tinyurl.com/3zxoe

です。「理性的」「論理的」を自認する人にも、ぜひ読んでもらいたい一冊です。

■目次■
第1部 論理的になろう
第2部 論理の基本を知る
第3部 論証をきちんと組み立てる
第4部 なぜ非論理思考に陥るのか
第5部 論理思考のための28の鉄則
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