本日の一冊は、わかりやすい会計の本を書くことで有名な、公認会計士、天野隆さんの注目の新刊です。
豊かさを実現するための心構えの書でありながら、要所要所に具体的なメソッドも出てくるという、著者の本の中では異色の一冊です。
単に年収だけでなく、ストックや精神的な面からも、豊かさとは何かを問い直す、いいきっかけとなるかもしれません。
では、さっそくポイントを見て行きましょう。
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■ 本日の赤ペンチェック
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◆著者が考える3つのリッチ
1.フローリッチ=収入が大きい
2.ストックリッチ=貯蓄が大きい
3.ハッピーリッチ=幸せが大きい
◆家計簿をつけなくても生活費がわかる方法
収入の手取額-借金の返済額-預金の増加額=生活費
◆預金の増加を妨げる「3つの妖怪」
1.税金
2.借金返済
3.雑費
年収一億円の人の手取額=5689万6932円
不明な雑費=だいたい手取額の1割
借金を減らすにはコツがあります。それはそのものを買うことが幸せにつながるのかと考えること、そしてもう一つは買うのではなく、借りたらどうなのだろうかと考えることです。
◆テレビを見ないとお金が貯まる理由
テレビはお金を遣わない楽しみ方の宣伝はしないのです。お金を遣わない方法はテレビでは教えてくれません。そういう特集番組を作ったらスポンサーはみんな下りるでしょう。
私は常々思っているのですが、投資は自分にすべきだと思います。たとえば勉強のための本を読む、勉強会に通う、人と出会うための費用にするなどいろいろな投資方法があります。お金はそのために使うべきです。
◆自分を変える魔法の呪文「ツ」「キ」「カ」「エ」「タ」
「ツ」=ツイている人はツイている人とつきあう
「キ」=ツイている人の特徴は、聞き上手
「カ」=感謝上手
「エ」=笑顔上手
「タ」=他人に親切上手。人のことを「長所紹介」できる
◆お金の達人は大志に従う
・志とは損得を超えて存在するもの
・必ず人間は志半ばで、種をまいて遺していくもの
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この本、はっきり言って優れモノです。実用面では、ルーズな人は絶対に把握していない、収入と手取額の関係、そしてその明細(おおよそかかる雑費まで!)が、何と一覧になっています。
メンタル面では、「投資は自分にすべき」「人に与えよ」「大志に従え」といった、大切な心構えが書かれています。
実用と心構えのバランスがとれた、好感の持てるビジネス書です。
というわけで、本日の一冊は、
『お金がグングン貯まる3原則』
http://tinyurl.com/5jjfh
です。『金持ち父さん貧乏父さん』で心構えや考え方は学んだけれど、実際の計算は苦手…という方にはおすすめの一冊です。
※参考:『金持ち父さん貧乏父さん』
http://tinyurl.com/48r4w
■目次■
はじめに
第1章 なぜ収入のわりにお金が増えないのでしょうか
第2章 ハッピーな自分に向かって歩き出しましょう
第3章 仕事が早くできるようになる「終着駅からメソッド」を身につける
第4章 実務能力が確実に身につく「知恵袋メソッド」を身につける
第5章 仕事を面白くする「ありがとうメソッド」
第6章 年収400万円の人と1000万円の人はこう違う
第7章 お金の達人は与える喜びを知っています
第8章 お金の達人は知識を超えて知恵を生み出します
第9章 お金の達人は大志に従います
おわりに
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