2005年2月8日

『成長の原理』

http://www.jmca.net/booky/genri/top1.html

本日の一冊は、その『成長するものだけが生き残る』のもととなった、上原春男さんのバイブル書、『成長の原理』そのものです。

※参考:『成長するものだけが生き残る』
http://tinyurl.com/52ody

この本は、もともと同名で日刊工業新聞社から1989年に出されていた内容をベースに、「企業の成長」に的を絞った一冊として、1996年に日本経営合理化協会から出版されました。

内容は、『成長するものだけが生き残る』よりも、「成長の5つの原理」に関する解説が詳しく、ビジネス寄りで、かつエピソードに富んでいるのが特長です。

具体的にどんな内容が書かれているのか、エッセンスを抜き出してみましょう。
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■ 本日の赤ペンチェック 
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◆成長の原理
1.創造・忍耐の原理
2.成長限界の原理
3.並列進行の原理
4.条件適応の原理
5.分離・再結合の原理

自分の企業を成長させたければ、企業の売上を伸ばすとともに、適正な利益を得ることであり、利益の源である企業における創造性を高めるには、社員の脳細胞を活性化させるために、企業内に緊張感をもたせ、公私にわたって、心地よい状態を創り出すしくみをつくればよい

企業における創造性とは、お客様の心地よさを創り出すことである

インターフェースにおける創造性とは、個々の仕事や担当する人間やシステムを、企業全体で創り出す「お客様の心地よさ」へどうつなげていくのか、というところで発揮されるべき創造性のこと

◆企業を成長させるための社長の心得
1.企業を成長させる信念を持つこと
2.成長に対する明確な目標をもつこと
3.大局的視野をもつこと

◆成長物の決定の方法
・大功を成す者は衆に謀らず
・「条件適応の原理」に合っているかどうかを見よ

製品とお客様とのインターフェースである色・形・大きさ・パッケージ・デザインなどが、その商品の本質的な機能を支配している

すぐれた性能や機能をもつ商品を世の中に受け入れてもらうためには、お客様の心地よさを引き出す説得術や表現力が必要である

成長の限界点をなくするためには、成長物の要素を並列に進行させる必要がある

二代目には「創業者の跡を継がせるより、新たな事業を興させることによって並列進行の原理を実行させよ」

成長物は内部に保有する「内的条件」と成長物をとりまく「外的要因」とが一致したときのみ成長する

企業の保有する強みを分析し、お客が求める条件に合うように再結合させると、企業は成長する

これからの社長にとくに求められているのは、「非線形思考」であり「デタラメ度」である
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成長の原理の基本を知りたい方や、自分の人生に活かしたい方には、サンマーク出版の『成長するものだけが生き残る』をおすすめしますが、ビジネスの具体的なヒントを得たい方には、刺激的なヒントが満載の『成長の原理』をおすすめします。

さすが、財界人に絶賛されただけのことはあります。

※参考:『成長するものだけが生き残る』
http://tinyurl.com/52ody

というわけで、本日の一冊は、

『成長の原理』 ※アマゾン在庫切れにより版元に直接飛びます
http://www.jmca.net/booky/genri/top1.html

です。久々に、脳ミソにいい刺激をもらいました。経営者必読の一冊です。

■目次■
序章 なぜ「成長の原理」か
第1章 企業成長の条件
第2章 企業を成長させる社長の基本心得
第3章 創造・忍耐の原理
第4章 成長限界の原理
第5章 並列進行の原理
第6章 条件適応の原理
第7章 分離・再結合の原理
第8章 静と動
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