本日の一冊は、アメリカ留学、大手進学塾を経て、現在「経営者英語大学」を主宰する著者による、「洋書のすすめ」です。
根本的な思想は、神田昌典さんの『お金と英語の非常識な関係』に似ていますが、こちらは、貴重な情報ソースである洋書をいかに効率的に読むか、という読書術に焦点が当てられています。
参考:『お金と英語の非常識な関係(上)』
http://tinyurl.com/65zgn
参考:『お金と英語の非常識な関係(下)』
http://tinyurl.com/3ljcn
非常に読みやすく、つくりはふざけた本ですが、同じ読書家の目から見ても、共感できるメソッドが多数紹介されています。
薄い本なので、普段よりはボリュームを抑え目にして、要点をご紹介します。
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本日の赤ペンチェック ※本文より抜粋
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その気さえあれば、中学生までの英語力で、私が読んできたようなビジネス洋書は読める(中略)障害は「読めないと思い込んでいること」
「フォーカス」すれば英語はできる(中略)フォーカスをきちんとしていないほとんどの人は、いつまでも「できるようになったらいいのになあ……」と言いながら人生を過ごすことになる
いざ英語となると、中学校からやってきた「前から一語一句」という「呪縛」にとらわれてしまっているから、なかなか前に進めなくなる
0%が20%の理解になればたった数十分にしては大きな進歩なんだよ。それを100%を基準にして考えるから「マイナス80%」にどうしても頭がいってしまう
■人間が物事を理解するプロセス
・全体をつかんでから細かいところをみていく(トップダウン方式)
・細かいところを積み上げていて全体を理解していく(ボトムアップ方式)
理解のスピードは「トップダウン方式」のほうが「ボトムアップ方式」よりも断然早い
文章のタイトルを知り、話の全体像がわかった後で、文章を読んでみると理解度がぜんぜん違ってくる
予備知識を最初に頭に入れておけば、分厚い洋書を読むことも無理ではない
「覚えられない!」と前日にイライラするよりも、1回寝て、起きて、それからもう一度やってみると頭にスッとなじむ感じがする
心理的リアクタンス
自由な選択が制限されたり脅かされたりすると、自由を回復しようとする欲求によって、その自由(および、それに結びつく物やサービス)を以前よりずっと欲するようになります(『影響力の武器』より)=学習意欲をわかせたい時に、強力な方法
参考:『影響力の武器』
http://tinyurl.com/5shj9
目につく英単語をリストアップ→頻出する表現を頭に入れる
少しずつ小さなステップに分けられると、けっこう集中力って続く
「成果」をきちんと実感していくことによって、自信が出る。やる気が出る。そうすると、集中力が出る。理解力が高まる。そしてさらに成果が早く出る
いちばん大切なのは、「今、自分がどんな本を読みたいのか?」を自覚すること
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ご紹介したノウハウ、メソッド以外にも、おすすめの書籍情報なども入っており、参考になります。
というわけで、本日の一冊は、
『洋書を読んで億万長者になりなさい』
http://tinyurl.com/6sbr6
です。200ページに満たない薄い本ですので、あっという間に読めると思います。週末の読み物にはちょうどいいくらいですね。
目次
プロローグ ビジネス洋書は億万長者への近道
パート1 ビジネス洋書を読みこなす10日間レッスン
パート2 99%の英語学習者が犯している間違い
パート3 「英語教育の呪縛」を解く
パート4 ビジネス洋書の読解力をぐいぐい加速する法
パート5 洋書を読むのが一段と楽しくなる魔法
パート6 成功をつかみ取るビジネス洋書の選び方
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