2004年8月19日

『もっと深く、もっと楽しく。』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087497127/

みなさんは、中部銀次郎さんという方をご存知でしょうか?

私はごく最近まで知らなかったのですが、アマチュアゴルファーとして名を馳せ、過去6回の優勝を手にした、伝説の人物です。

今回ご紹介する『もっと深く、もっと楽しく。』は、彼の著作のなかでもとくに有名な一冊で、ゴルフの本としては、珍しいほどのロングセラーとなっています。

それもそのはず。この本、単なるゴルフの本ではありません。基本的にはゴルフで成功するための心構えが書かれているのですが、その言葉は含蓄に富んでおり、人生全般に通じる考え方を授けてくれるのです。

私が入手したのは、日本文化出版から出されている初版であり、現在出されている新版とは若干内容が異なるかもしれませんが、ご容赦ください。

では、さっそく、その名言を見ていきましょう。

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 本日の赤ペンチェック
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ゴルフにとっていちばん難しいのは”立つ”ことなのである。(中略)私たちはだれでも、ごく自然に立つことができる。(中略)ところが、いったんクラブを握り、ボールに向かうとなると自然に立てなくなってしまうのだ

――ボールはあるがままの状態でプレーせよ

世の中はすべてそうなのだが、ゴルフも同様、いっさいの言い訳は無意味である。たとえどれほど悪い条件の下でミスを犯したとしても、結局それは、自分の技の未熟に帰さざるをえない。バンカーのアゴの下から脱出できずに何打もかかったとしたら、バンカーショットの未熟であり、それより前にそこへ打ち込んだ腕の未熟なのである

頭で考えたことを果たすのは体であり、それより前に頭で考えるべきデータを収集するのも体である

1番ホールの第1打でミスをし、クラブを手に走り出すという行為そのものが、スコアメイクに途方もない悪影響を及ぼすのだ。彼がラウンド平均100ストロークを費やすとするなら、第1打のミスなどまだ100分の1でしかない。なんであわてる必要があるのだろう。(中略)冷静に第2打をどう処理するか考えればいい

プロにせよ、アマチュアにせよ、名手たちの歩き方は必ずといっていいほど、リズムがあり、美しい。そして大事な点は、彼らは名手だから歩き方にリズムがあって美しいのではなく、歩き方がいいから名手になれたのだ、ということにある

いいかい、3オン・1パットも4、4オン・0パットも4、2オン・2パットも同じなんだよ。どういうショットで、どういうパットでスコアをまとめたか、関係ないんだ(中村寅吉プロの言葉)

土壇場に立たされたとき、ゴルファーを支えてくれるのは、自信だけである。それも、自分の技術に対する自信ではない。自分はあれだけ練習したのだ、という自信である

いいアドレスから始まったスイングがまちがった軌道を描くことはあるとしても、悪いアドレスから始まったスイング軌道が正しくなることは、絶対にないのである

「ドライバーを除いて、飛距離がいちばん出るのはどのクラブ?」すると彼は、「平均飛距離という意味ですか?」と問い返してきた

どういうボールが打ち分けられるよりも、どうやっても絶対に打たないボールをつくるべきなのかなのだ

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どうでしょう?ご自分の仕事に当てはめて考えれば、きっとこれらの言葉の価値がわかるはずです。

ということで、本日の一冊は、

『もっと深く、もっと楽しく。』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087497127/

です。私の持っているのは昔の単行本のため、目次は違っている可能性があります。今回は目次の掲載は控えておきます。
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