2008年10月6日

『弾言 成功する人生とバランスシートの使い方』小飼弾・著

【カリスマブロガーの成功哲学】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757215339

本日の一冊は、ライブドアの前身、株式会社オン・ザ・エッヂでCTO(最高技術責任者)を務め、現在はアルファブロガーとして活躍する著者が、その成功哲学を述べた一冊。

人生をバランスシートに見立て、どんな生き方をしたらいいのか、人とモノとカネとをどうバランスさせて生きていけばいいのか、その考え方を説いた、哲学的な一冊です。

信用、休日の軽視、情報洪水、モノへの執着…。現在の社会が迷走している本当の理由をえぐり出し、論じているところはじつに読み応えがあります。

一見、ドライに感じられる主張もありますが、同時に、人と人との結びつきの価値、働くことの価値を信じている著者の、人間的な部分が見え隠れして、好感が持てる内容です。

人生のバランスを取るために、どんな考え方をすればいいのか。現在の働き方、生活をどう見直せばいいのか、「弾言」してほしい方には、おすすめの一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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うまいものを食べられるという明日を信じているから、今まずいものを食べられる。今うまいものを食べる人は、明日を信じていないとも言えます。どちらが世の中をよくするかと言えば、明日を信じて約束を守る人です

ワーキングプア問題の本質は、もらえる給料が少ないということではないんです。多くの貴重な時間が奪われているということなんです

会社に残るべきかどうかの判断基準としてはもう1つ、いい仕事をしている人が身近にいるかどうかです

負け組の定義は「テレビを消せない人」

情報洪水に溺れないコツは、一方的に送られてくる「プッシュ型」の情報を一度全部捨ててみることです

継続するためにはしないことが苦痛になるように習慣化しないとダメ

世界で一番お節介なのは、どんな人だと思いますか? それは独裁者です。独裁者は、何が正しいか間違っているか、あなたの代わりに判断してくれます

自分が気持ちよくなりたいなら、他人が気持よくなるにはどうすればいいかを考えればいい

モノとのリンクが切れたカネ、サブプライムローンのように抽象化されたカネは、時々暴走してしまいます

バランスシートで重要なのは、サイズではなく質

貸し借りなしの状態というのは、関係を結ぶ必要がないということ

ゲームを作るなら、自分が勝てるだけでなく、客も楽しめるものにする必要があります

会社の価値は社員同士のつながりの中にあります

社会は「少・密」から「多・疎」に向かっている

他人を信用できる社会であるほど、個人の利益は増えます

人間にとって最大の報酬は、物事をやり遂げた満足感である

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『弾言 成功する人生とバランスシートの使い方』小飼弾・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757215339
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◆目次◆

第1章 ヒト part1
第2章 カネ
第3章 ヒト part2
第4章 モノ

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