2022年8月18日

『「捨てる」思考法』出口治明・著 vol.6061

【意思決定が軽やかになる考え方】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4620327484

本日ご紹介する一冊は、立命館アジア太平洋大学(APU)学長、出口治明さんによる自己啓発書。

タイトル通り「捨てる」思考法を説いたもので、ビジネスやプライベートに役立つ、「捨てる」技術を述べています。

起業であれ、転職であれ、プライベートであれ、人生を大きく好転させようと思ったら、「捨てる」ことが必要不可欠。

おそらく多くの方が起業したくてもできないのは、この「捨てる」ができないからではないでしょうか。

本書の著者、出口治明さんは、安定企業、日本生命を辞め、ライフネット生命(当時はネットライフ企画株式会社)を設立、その後、同社が上場した後に、教育界に転身し、立命館アジア太平洋大学(APU)学長に就任した人物。

本書には、なぜ氏にそんな思い切った決断ができたのか、その理由と捨てる思考の秘訣が書かれています。

リーダーとして良い決断をするための捨てる技術、効率的に仕事をするための捨てる技術、人生を豊かにするための捨てる技術…。

読めば、著者がなぜ豊かな人生を歩めているのか、その理由がわかります。

現在持っているものを捨てるのは、決して簡単なことではありませんが、決断できずにいるうちに、人は確実に歳を取っていきます。

ここらで思いっきり人生を変えたい、と考える人に、本書は良いヒントを与えてくれると思います。

さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

—————————-

ユニコーン企業を生み育てるためのキーワードは、「女性・ダイバーシティ・高学歴」と言われています。一方、日本の高度成長を支えたキーワードは「男性・画一性・年功序列」でした

新しいことにチャレンジするとき、これまでの生活環境を捨てることができるか

器を大きくできなくても、器の中身を捨てることで容量が確保できる

太宗が部下の諫言を受け入れられたのは、自分のこだわりや価値観を捨てて、器を空っぽにできたからに他なりません

メリットとデメリットが明確な問題なら意思決定は簡単ですが、今回のように前例や正解のないなかでは、それぞれの決定がもたらすリスクを天秤にかけるしかありません。そんな状況で意思決定するポイントは3点。歴史に学ぶこと、専門家の意見を聞くこと、リーダーとして腹を括ること

商談で前置きを捨てれば読書時間が増える

本を捨てれば再読したい本が見えてくる

「人によく思われたい」という意識を捨てた「変態もしくはオタク」こそが、これからの社会に生き残っていける人材

置かれた場所と相性が合わなければ、別の場所に行って花を咲かせればいいと僕は考えます。置かれた場所で枯れてしまっては元も子もない

人が人を育てると考えるのは傲慢というもの。強いて言うならば、仕事が人を育てるのです

大事な決断ほど「熟慮」を捨てる

◆「タテ・ヨコ・算数」の思考
タテ:歴史「昔の人はどう対応したのだろうか」
ヨコ:世界「他国の人はどう対応するだろうか」
算数:数字・ファクト・ロジック

転勤制度を捨てれば、地域リーダーが育つ

運とは川の流れまで。適応とは流れ着いたところで好きなことをすること

—————————-

これから起業したい人、そろそろ引退して豊かに過ごしたい人、パートナーを変えて幸せに生きたい人…。

読者がどんな状況にあろうと、現状を変えたいと願っているなら、本書はきっと役に立つ一冊です。

ぜひ読んでみてください。

———————————————–

『「捨てる」思考法』出口治明・著 毎日新聞出版

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4620327484

———————————————–
◆目次◆

はじめに 「得る」ために「捨てる」、そこに気づけば簡単だ
第1章 「捨てられない」は思い込み、捨てることが未来をつくる
第2章 余計なものを手放す習慣を身につける
第3章 余計なものを手放して、本当に必要なものを見極める
第4章 捨てるモチベーションは、退路を断つことから生まれる
おわりに 無駄を「捨てる」ことは、未来への投資である

この書評に関連度が高い書評

この書籍に関するTwitterでのコメント

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー