2009年12月1日

『60歳までに1億円つくる術』内藤忍・著 vol.1961

【60歳までに1億円つくる術?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344981499

本日の一冊は、マネックス・ユニバーシティの代表取締役であり、金融に関して多数の著書を持つ内藤忍さんが、60歳までに1億円つくるための考え方を説いた一冊。

「収入を増やすにはビジネススキル、支出を減らすにはライフスキル、そして運用利回りを上げるにはインベストメントスキルが必要」

という考え方を冒頭で示し、これら3つのスキルを高めるための方法を示しています。

稼ぐ力に関しては、ヘッドハンターに会って自分の価値を確かめること、支出に関しては、人生の三大出費と呼ばれる「住宅・教育・保険」を見直す方法を、そして投資スキルに関しては、長期分散投資やバリュー投資の考え方を、それぞれ紹介しています。

不動産を買うなら中古一戸建てなどといった具体的なアドバイスが多く、個人の資産運用を考える際に、貴重な示唆が得られる一冊。

個人的には、投資の話よりも、お金をベースに考えた場合のキャリア戦略の話が、参考になりました。

みなさんもぜひ、読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「いつから老後の計画を立てますか」と聞くと、「二〇代から」と答える人が全体の五三%

まだ若いうちから「できるだけお金を使わず生きることこそすべてに優先する」という発想になってしまうと、自分で自分の可能性をせばめてしまう

将来を悲観して一円二円を節約することではなく、この低金利で滞留している金融資産の有効活用を考えることこそ、今日本人がすべきこと

収入を増やすにはビジネススキル、支出を減らすにはライフスキル、そして運用利回りを上げるにはインベストメントスキルが必要

「稼ぐ力」については、客観的に測定する方法があります。それはヘッドハンターに会うことです

起きる可能性の少ないリスクに過剰に備えると、保険のためのコストがかかりすぎてリターンが上がらなくなってしまう

七二を金利で割ると、元手が倍になるのにかかる大体の年数がわかる

コストを下げることは最も確実にリターンを上げる方法である

自分の仕事の将来性を予測するには三つの視点があります。一つは技術進歩、二つ目は人口動態、そして三つ目がグローバル化です

「コモディティ化」したら、収入が下がるだけ

収入を増やす方法は二つしかありません。一つは時給を上げること、これはすなわち仕事の単価を上げるということでもあります。そしてもう一つは労働時間を増やすことです

自分を高く売ることに成功している人を観察していると、共通点があることに気がつきました。それは「この仕事をできる人がほかにはいない」ということです

時給アップに欠かせない「やらないことリスト」

競争が激しくないところのほうがスキルを伸ばせる

結局、持ち家か賃貸かという損得の判断は、住宅の将来価格次第

死亡保障が必要なのは人生のほんの一時期

銀行がその預金をうまく投資してくれれば利息がたくさんつくのですが、実際は、運用によって増えたお金は銀行員の給料や銀行の利益になり、残りが預金者の金利になっています

二〇〇八年秋の世界金融危機を当てたことを吹聴している専門家もいます。しかし、発言をたどってみると、そういう人はずっと前から「恐慌が来る」と言い続けている。こういう人を「止まった時計」と言います。一日二回は正しい時を示す、ずっと言い続けていれば、いつかは当たる。そんな人も多いのです

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『60歳までに1億円つくる術』幻冬舎 内藤忍・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344981499
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◆目次◆
序章 「今の自由」を手に入れるために
第2章 収入を増やす
第3章 支出を減らす
第4章 それでも投資は必要
第5章 お金を増やす

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