2009年12月21日

『大きな器のリーダーになれ!』古川裕倫・著 vol.1981

【大きな器のリーダーになる方法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4904336410

お恥ずかしいながら、最近マネジメントで悩むことがありまして、こんなベタな本を読んでしまいました。

土井のように、大企業の政治を経験せずに独立した人の多くは、こういった悩みを持つのだと思いますが、本書はワンマン経営者の心の悩みにダイレクトに応えてくれる本です。

「同じ事を部下に説明するのなら、成功談より失敗談をすべき」
「忙しくて大変なリーダーだからこそ、笑顔で挨拶することが大事」
「相手の逃げ道をつくっておくことも必要です」

目新しいことが述べられているわけではありませんが、自分の部下に対する態度や、取引先との人間関係づくりなどを振り返った時に、反省させられることばかりで、じつに参考になりました。

実務面でも、契約の「握り勝ち」をしない、計画にネーミングすると共通認識が高められる、書類を作らせるときには面倒くさがらずに目的や理由の説明をするなど、有用なアドバイスがいくつもありました。

土井に限らず、中小企業の経営者には、大企業で当たり前に行われているマネジメント面での配慮が足りない部分が多いと思われます。

本書は、そういった管理面でのポイントを知るために、また自分自身が大きな器のリーダーになるために、有用な一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「言っている内容は正論だが、お前に言われたくない」と思う気持ちが聞き手に少しでもあれば、説得力は大いに力を失う

鋭い上司より、温かい上司に部下はついて行きたくなる

リーダーたるもの、有事にこそ動じないことが肝要

行動と言葉の一致は大切ですが、言葉と言葉の一致も大事です。言々一致とでもいいましょうか。誰にでも同じことを言えることが必要です

他人のせいにせず、自分の悪いところを認めることができる人、反省できる人は、人間力があります。それを部下に素直に言えるリーダーは、もっと高い人間力があります

リーダーが同じ事を部下に説明するのなら、成功談より失敗談をすべき

勝って謙虚であり、負けても前向きな姿勢を

勝ち方にも品性があります。「勝てば官軍」とはいうものの、勝つのに手段を選ばずでは取引先もついてこないでしょうし、部下も勝ち方に疑問を持つようになります

代理店契約やライセンス契約を「握り勝ち」した時点でぬか喜びしているのは、本当の勝ち方を知らないのです

まず、自分が部下を信用すること

信頼していることを表現するには、仕事を任せること

・結果責任は、上司 ・遂行責任は、部下 ・報告責任は、部下

総合点ばかりで人を見ていると、「できる人」の悪いところも「できない人」のいいところも見えなくなってしまいます

中途半端な指摘ではなく、ストレートに心を込めて叱ること

人は、自分が尊敬する人が言った一言をよく覚えているものです

忙しくて大変なリーダーだからこそ、笑顔で挨拶することが大事

話を会社に通してくれる力があるからこそ、部下から見てそのリーダーが頼もしい

相手の逃げ道をつくっておくことも必要です

人の才能に期待するのではなく、人の勢いに期待する

計画にネーミングすると、共通認識が高められる

問題の先送りは、選択の間違いよりも大罪である

リーダーシップの高い人は、面倒くさがらずに目的や理由の説明をします

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『大きな器のリーダーになれ!』ファーストプレス 古川裕倫・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4904336410
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◆目次◆
第1章 「右脳リーダーシップ」と「左脳リーダーシップ」
─何に優れていて、何が苦手かを認識する
第2章 人間力で人を惹きつける「右脳リーダーシップ」
第3章 知力で心を惹きつける「左脳リーダーシップ」
第4章 右脳と左脳の要素をバランスさせ、大きな器のリーダーになる
おわりに─大きな器のリーダーは、多くの人のメンターになる

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