2008年9月10日

『“できる”スタッフが育つコミュニケーション術』安藤正遵・著

【最悪の職場を笑顔に変える方法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4781200281

本日の一冊は、上場企業の会長からNHK大河ドラマの脚本家まで、数多くの著名人が訪れるという東京・東中野の有名歯科医院、安藤歯科クリニックの院長が、スタッフ教育とチーム作りの心得を説いた一冊。

著者自身、冒頭で告白しているように、元は純然たる技術者で、あまり人を使うのは得意でなかったようです。

本書には、多くの中小企業社長が陥るスタッフ不信を著者がどのようにして乗り越え、医院を成功させたのか、その秘訣が書かれており、歯科経営にかかわらず参考になる内容です。

自社に合った人材を採用するためのポイント、教育のメソッド、そして著者が作成したというクレドまで、同歯科医院成功の秘訣が、惜しげもなく公開されています。

なかでも、歯科の術式の工程を細分化し、チェックポイント化した点は、技術指導のノウハウとして注目に値します。

また、著者が行なっているというイベントや、日常のルーチンも、チームの一体感を強めるのに役立つと思います。

装丁はやや地味ですが、内容は充実しています。

人材に恵まれない、と嘆く前に、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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プロ野球の剛球投手は“スピードとは出すものではなく、出てしまうもの”ということがわかって初めて本物になれるのだそうです

”キザ”というなかれ。人生はすべて演出です
たとえ夫婦であろうとも、退屈は一番の罪なのです

あなたのスタッフは、今のあなたにちょうどいい
あなたの環境は、今のあなたにちょうどいい

私はスキルではなく、人を”心”で採用することに決めた

汚い仕事は、まず自分がやろう!たとえ、誰かに代わってもらうにしても、やり方を伝授しよう!

”スタッフにビジョンを語れること”
”スタッフに自分の想いを伝える能力のあること”
”スタッフの隠れた能力を引き出せること”

「君、さっき伝えたのに、何でやっていないの?」「いえ、聞いていません」となった場合、どちらに責任があるかです。当院では、いったほうに責任があるのです

クレドが完成したあとに、もうひとつトップがやらなければならないことがあります。クレドの一つひとつについて、自分で解説したものをつくることです

スタッフがあなたを尊敬できるようにしてほしいのです。上司への尊敬、自己重要感、そして奉仕の精神は、人間にとって、心の栄養だということを知ってください

未熟で周りに迷惑をかけたならば、その日のうちに必ずできるようにする

「私、頑張りま~す」は一番危ない

スタッフにとっての幸せとは”トップを尊敬できること”であり、その尊敬するトップに”自分が大切にされていること”

◆ADCのハートフル・イベント ※一部紹介
1.誕生日パーティ・サプライズ
2.クリスマス・パーティー・サプライズ

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『“できる”スタッフが育つコミュニケーション術』安藤正遵・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4781200281
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◆目次◆

序――マイナスの状況をプラスに変えるには……
第1章 卵からさなぎへ そして蝶へ
第2章 21世紀型の組織づくり
第3章 面接を成功させる8つのポイント
第4章 スタッフのモチベーションの高め方
第5章 あなたが変われば医院が変わる
<<付録>> 真似してみよう! ADCのハートフル・イベント

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