2006年11月3日

『損せず得とる!株の心得』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479791809

本日の一冊は、ベストセラー『現役大学教授がこっそり教える 株式
投資「必勝ゼミ」』の著者、榊原正幸さんが、お金との付き合い方
と投資の基本を説いた一冊です。

※参考:『現役大学教授がこっそり教える 株式投資「必勝ゼミ」』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569642799

前半のお話は、お金哲学本のジャンルに属するような内容ですが、
後半からは、前作同様、歯に衣着せぬ語り口で、今話題のFXや投
資信託をバッサリと切り捨てていきます。

株価が微妙な展開を見せている今日、初心者が痛手を負わないよう
配慮している様子がうかがえ、好感が持てます。

また、株価に影響を与えるマクロ要因や、注意すべき指標を明確に
示したり、会計情報の重要性を改めて説いたりするなど、基本に忠
実な点も特長です。

今から投資を始める人は、読んでおくと参考になると思います。

———————-
■ 本日の赤ペンチェック
———————-

世の中には、1.「お金によって得られるもの」 2.「お金では
得られないもの」 3.「お金がかえって邪魔になるもの」がある

お金で安心を得ようとしても、実はお金はそれを叶えてはくれない

株式投資を怖いと思わなくても済む方法は、ズバリ「勉強すること」

針の穴から自分の将来を見つめても、なかなか正しい答えは見つからない

The assets you never lose are knowledge and expertise.
(知識と専門能力は失わざるあなたの財産)

「足るを知る」がお金に振り回されないコツ

手っ取り早く一年で一〇〇万円を二億円にしようとするから、肩透
かしをくらってしまう

夢を叶えるためには、株式投資が持つ「複利のチカラ」を活かす必
要があります。せっかく、自分に夢があるのなら、株式投資で得た
利益を目先の消費に振り向けるのではなく、「再投資」しなければ
なりません

「FX(為替証拠金取引)」は小額の資金でゲーム感覚の投資を楽
しんでみるには格好の存在かもしれませんが、長期的なビジョンの
資産形成に用いるツールとしては、かなり危なっかしいスキーム

投資信託は儲けの少ない「ブラックボックス」

相場全体の動きに大きなインパクトを及ぼしうるのは、大きく分け
て「金利」「為替」「原油価格」「政治情勢」という四つの要因

相場は思惑でも動くものですが、市場はいつまでも惑わされたまま
ではいません。事実ではないことが判明すれば、速やかに株価は妥
当な値段へと水準訂正されるはずです

「期限のあるお金」で株式投資をすると、うまくいかないことが多い

————————————————
『損せず得とる!株の心得』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479791809
————————————————

■目次■

はじめに
第1講 タブーと言わず、まずは「お金」について考えてみましょう
第2講 もっともっと、投資の世界を知ってみましょう
第3講 本来の株式投資について理解しましょう
第4講 「Prof.サカキ式投資法」で、株式投資の魅力を満喫しましょう
最語に

━━━━━━━━━━━━━━━
■ご意見、お問い合わせは、
eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
http://eliesbook.co.jp/bbm/
━━━━━━━━━━━━━━━

この書評に関連度が高い書評

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー