2006年1月9日

『本気になれば<ボロ勝ち>や』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883994899

本日の一冊は、小学6年生で愚連隊を結成、中学3年で鑑別所送り、高校では400人の暴走族のトップ、そして社会人になって、獄中から舞い戻り、わずか3年で年商15億の会社を築いたという著者が、その「勝負哲学」を語ったものです。

内容を読む限り、著者は、幼い頃より人心掌握に長けていたらしく、本書でもその要諦が惜しみなく披露されています。

後づけの理由の方が人を説得できる、大きな声、メリハリのある声が勢いと信頼を感じさせる、など、類書ではなかなか見られない、実体験に基づく主張が本書の最大の魅力でしょう。

関西弁をそのまま収録した本文や、ときおり見られるヤクザな言い回しは、人によって好き嫌いがあると思いますが、内容はなかなか斬新で、興味をひかれます。

とくに、人心掌握や交渉、マネジメントに関する部分は、ビジネスパーソン必読と言っていいでしょう。

興味のある方は、ぜひ読んでみてください。
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■ 本日の赤ペンチェック
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今日を一生懸命、幸せに生きるために仕事をするほうが、「金、金」言うてるより、ずっとええと思う。人の一生なんて、<夢幻のごとく>や

商売は、いつも勝ち続けへんと、社員も仕入先も、自分さえも、誰も幸せにできひん

客いうものは、雰囲気でも技術でもない、勢いに惹かれてやって来る

売上げを上げたかったら、誰が考えても簡単や。来た客に、「次、いつ来られますか」言うてアポイント取れたら、数が増えるに決まってる

仕事は客のためと違うで。真っ芯のところでは、自分のためやねん

金なんかどうせ回りもんや。自分が持ってなくても、他の誰かのところにはあるんや。もし手元になかったら、あるとこからパクってもうたらいいねん

人生に審判はいないのや。誰にも判定されないんやったら、誰も負けてないはずや。だから何度でも、勝ちに向かって挑戦していけるんや

俺は、やってしまっといてから、「実は、こういうわけでやったんや」って、後で理屈を作る。なぜか言うたら、そのほうが、周りのみんなが納得するから

人から聞いたこと、本で読んだこと、テレビで知ったこと、すべて自分以外から仕入れたものは、知識や。自分で試行錯誤して、答えを見出したなら、知恵や

答えは算数じゃなく、国語にある

怒ると褒めるは裏表のことやから、両方を知ってないとダメ

俺は自分の人生が一番大事や。そやから、それに関わりあう人も、みな大事やねん。俺は商売も死にもの狂いやから、同じ気持ちで仕事を頑張る人なら、誰だろうが受け入れる

おのれの分際がわからんと、人間は身を滅ぼす
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『本気になれば<ボロ勝ち>や』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883994899
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■目次■
第1章 成長に必要な心得
第2章 復活を果たす気構え
第3章 経営の要諦
第4章 交渉の極意
第5章 人材を育成するキモ
第6章 組織を動かす心構え
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