2006年1月17日

『小さな会社★No.1のルール』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478733198
本日の一冊は、『小さな会社★集客のルール』の著者、佐藤元相さんが、「1位作りの戦略」について述べたものです。

※参考:『小さな会社★集客のルール』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489451186X

これは一般的にも言われていることですが、「1位の商品やサービスを持っている会社は、事業の規模にかかわらず利益性が高い」。

だから、中小企業は、絞り込んで1位を見つけ出す・作ることが重要、というのが本書の主張です。

内容の大半は、竹田陽一さんのセミナーで聞いたような話ですが、本書を読むことの最大のメリットは、自社の強みを発見するためのプロセスと、実際に1位作りに成功した小さな企業の事例でしょう。

パナマ帽に絞り込んで成功した西川製帽や、撮影用小道具に特化したレンタル会社のサンガレン、インタビューでお客のニーズを引き出し、1位作りの原動力とした創園建設など、実際の企業の取り組みは、じつに参考になります。

中小企業経営者、起業家予備軍にはぜひ読んでいただきたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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ビジネスで成功する合理的なシステムとは「1位を目指すこと」だ。1位の商品やサービスを持っている会社は、事業の規模にかかわらず利益性が高い

◆1位になると起こる現象
1.お客がほかから流出して1位の会社にやって来る
2.口コミや紹介が増える
3.集客コストが下がる

市場規模が小さいと、取り扱う商品の範囲も狭くなる。従業員はあれもこれもといろんな商品のことを覚える必要もなくなる。しかも、限られた商品を集中的に販売していると商品の知識に幅と深みが出てくる。全社レベルで専門化していくことになるのである

1位を見つけるために必要なものは「あなた」「従業員」「ホワイトボード」「ペン」これだけ

◆1位作りのための6つのステップ
1.経営全体の各構成要素から現状を洗い出す
2.顧客リストに埋没している理想のお客を発掘する
3.理想のお客が商品を買った原因を考える
4.差別化するために競争相手の商品にフォーカスする
5.細分化法であなた(の)強みを絞り込む
6.最強の1位作りを実践する

発想ミーティングは、問題を解決するための最善方法を探すだけではなく、スタッフの想像力を高めたり、やる気を引き出したりする、人の能力をカンタンに育てるツール

目先の売上げを考えた思い付き経営に成功はない。経営の目的と目標を正しく定める。これが利益性の高い会社の作り方なのである

◆商品細分化法
1.商品を大型・中型・小型で細分化して考える
2.厚い・薄いで細分化して考える
3.用途別・機能別で細分化して考える
4.高級品・中級品・大衆品で細分化して考える
5.一般用・業務用・プロ用で細分化して考える
6.外観・デザイン・好みで細分化して考える
7.所得や世帯構成別で細分化して考える
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『小さな会社★No.1のルール』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478733198
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■目次■
「売れない!」って白旗宣言する前に
第1部 最も効果的な儲けの仕組み
NO.1のルール1★なぜお客はあの会社からモノを買うのか?
NO.1のルール2★1位を作れば儲かる理由とは?
NO.1のルール3★あなたの会社にも1位のものがある!
NO.1のルール4★あなたの会社の1位は誰が知っている!?
第2部 あなたの会社を1位作りに落とし込め!
NO.1のルール5★1位作りに必要な条件とは?
NO.1のルール6★戦略を立てて1位を作る!
NO.1のルール7★戦術が儲けの仕組みを生み出す!
監修によせて ランチェスター経営株式会社 竹田陽一
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