2024年4月19日

『地方で起業して、いきなり手取り額を2倍にする方法』久米歩・著 vol.6462

【地方で豊かに暮らす起業術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4426129818

本日ご紹介する一冊は、静岡県立大学国際関係学部を卒業し、グローバルを目指していたのになぜか地方で学習塾を展開したり、林業や自然エネルギー関連の事業を開業したり、ばっちりローカルビジネスを展開している著者による、地方起業本。

地方移住のための正しい物件の探し方、仕事の見つけ方、起業の仕方、人間関係構築法が書かれており、転ばぬ先の杖となること間違いなしです。

特に地方で難しいのは、優良物件を手に入れる方法。

都会なら、カタログ感覚でウェブやアプリから好みの物件を探せばいいですが、地方では、非公開の物件が多く、またクオリティも高い。

土井の知人も、素晴らしいロケーションの家を持っていますが、やはり本書の主張のように、地元の方のつながりから売ってもらったようです。

ニューヨークで不動産を探していた時、不動産のエージェントから、「大事なのはneighborhoodだ」と教えてもらいましたが、地方ではさらにこの感覚が大事。(なぜか東京はこういう意識が希薄)

都会でも地方でも、neighborhoodから受け入れられるからこそ、本来、情報もチャンスもやってくるのです。

本書では、近隣から信頼を勝ち取り、チャンスに恵まれる人になるための、事細かでリアルなノウハウをまとめています。

また、地方起業・移住ならではの特典や罠についても書かれており、読んでおいて損はないと思います。(補助金やパートナーシップ、自然との闘いなど)

巻末には、地方移住・起業で成功した人々のケーススタディが書かれており、こちらも併せて参考にするといいでしょう。

さっそく、気になるポイントを赤ペンチェックしてみましょう。

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企業の倒産件数をみると東京都内の倒産件数は全国総数の2割に迫る数値

稼ぎたいなら都市部へ行こう。都市部へ行けば仕事があるだろう。それ自体は間違っていないでしょう。しかし、住宅を取得し子育てを人生の重要な通過点とするならば、都市部における「稼ぎと費用」の効率が悪すぎる

大卒男子は田舎においてはレアキャラ
(家庭教師ニーズ)

「暮らしが仕事 仕事が暮らし」
(河井寛次郎の言葉)

初年度売り上げ0円でも補助金1000万円超

広告宣伝費不要。存在自体が珍しいから取材はあっちからやってくる

ライバルがいないので競争がない

住む前に通い詰めるのもあり

僕はかれこれ20年近く田舎暮らしを実践していますが、一つ意識していることがあります。それは、「頼まれたら断らないこと」。そして、「誘われたことには参加すること」

パートナーが欲しいのなら先に見つけた方が良い

物件購入や改修費用にも補助金がでる

値引き交渉を強く求めると失敗して元も子もなくなりますので注意が必要

田舎の「タダ」問題には夢もロマンもありますが、それを担うにはそれ相応の覚悟とスキルが必要

ケチると機会損失。専門家の力をはじめから頼れ

奉仕活動団体・ビジネスコミュニティ
・ライオンズクラブ
・ロータリークラブ
・日本青年会議所(JC)
・商工会議所青年部(YEG)
・法人会
・倫理法人会
・県人会
・同窓会
・その他異業種交流会

関係1番、ビジネス2番

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地方移住、起業のリアルが包み隠さず書かれており、移住・起業を検討している方には、有用な一冊です。

体験談も、志のある方が多く、読んでいてポジティブな気持ちになれました。

もうちょっとビジネスのリアルやお金の話が丁寧だと良かったのですが、最初の一冊としてはまあ十分なのではないでしょうか。

ぜひ、読んでみてください。

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『地方で起業して、いきなり手取り額を2倍にする方法』久米歩・著 自由国民社

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4426129818

<Kindleで購入する>
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◆目次◆

はじめに
第1章 地方で起業してオンリーワンになる
第2章 地方で勝ち抜く人脈の作り方
第3章 地方の生活コストはこう下げる
第4章 収入を上げる地方起業の鉄則
第5章 地方ビジネス成功の秘訣を知る
おわりに

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