2023年8月16日

『決定版!大人の語彙力 敬語トレーニング125』本郷陽二・著 vol.6296

【ビジネスに役立つ敬語の本】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/429611834X

本日ご紹介する一冊は、ビジネスシーンで役立つ、敬語の本。

類書と比べ、語彙力に重きを置いた内容で、合っている/間違っているではなく、ワンランク上の表現を狙った内容です。

特に目上の方と話す時、モノを言うのは上級語彙。それもナチュラルに使いこなせていれば、一目置かれることは間違いありません。

本書では、ビジネスシーンで使うと評価が上がる、ワンランク上の語彙・表現法を紹介しています。

クライアントとの名刺交換やちょっとした連絡、依頼、会食などで威力を発揮する、手軽だけれどもしっかり重厚な内容です。

ビジネスマナーにまで踏み込んで書かれているので、とても勉強になります。

オビに書いている、以下の3つの表現、適切な言い換えが思いつかない方は、買って読むといいかもしれません。

「(誘いを断るとき)やめておきます」
「(お客様に)ここでお待ちください」
「(お通夜で)大往生でしたね」

随時、小クイズが入るので、自分の敬語の使い方が正しいかどうか、きちんとチェックできます。

尊敬語、謙譲語I、謙譲語II、丁寧語、美化語という5種類の敬語をきちんと使い分けたい方は、読んでおくといいでしょう。

尊敬語=相手を敬った表現
聞く→お聞きになる/行く→いらっしゃる など
謙譲語I=行為の向かう相手を立てる表現
届ける→お届けする/行く→伺う など
謙譲語II=自分側の行為・ものごとな
どを相手に対して丁寧に述べる表現
言う→申す/行く→参る/小社/弊社 など
丁寧語=相手に対して丁寧に述べる表現
ます/~です など
美化語=物事を美化する表現
お花/お料理 など

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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確認が必要な書類を送るときは
「ご査収ください」

人に意見を聞く場合は「お思いになる」より「お考えになる」を用いることが多い

ひとつの文章にひとつの敬語が基本

「ぶっちゃけ」も「言っちゃいます」も社会人としては失格の言葉遣い。ビジネスシーンでは「有り体(ありのままの意)に申しますと」を使うと好印象になる。「包み隠さずに申し上げますと」でもいい

ご再考願えませんでしょうか
「考え直す」は普段の言葉なので、同じ意味を持つ「再考」に置き換える

「わざわざお運びいただき恐縮です」

「お使い立てして申し訳ないのですが、○○をしていただけますか?」

「仄聞するところによると」
「仄聞」とは、うわさなどで少し耳に入ったり、人づてにちょっと聞くという意味の語。「うわさ」という言い方に比べると、ぐっとかしこまった印象になる

外来語の頭に「お」や「ご」を付けて美化するのは誤り

理由をきちんと告げても内部情報は明かさない

「変わったお名前」「珍しいお名前」は避けるべき表現

目上の人には「お供する」で謙虚さをアピール

病状を問うときは「お加減はいかがですか」

遺族への励ましは「お力落としのないように」

「ご長命とはいえ、残念なことでございます」

「できない」は「見送らせていただきます」に

「大抜擢」という言葉には、「身に余るほど大きな昇進」「過分な優遇」という意味があるため、「実力以上の評価を受けましたね」という嫌味に聞こえかねない

「貴社」は書き言葉。話し言葉では
「御社」を使う

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コミュニケーションはカジュアルになる傾向がありますが、知っていて崩すのと、知らないで崩れているのは、えらい違いです。

ぜひ、本書を読んで、敬語の基本とワンランク上の語彙を手に入れてください。

おすすめの一冊です。

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『決定版!大人の語彙力 敬語トレーニング125』本郷陽二・著 日経BP

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◆目次◆

はじめに
序章 語彙力を磨けばワンランク上の敬語になる
第1章 敬語の基本をおさらいしよう
第2章 職場の敬語 こんなときどうする?
第3章 スイスイおつきあい編
第4章 もう迷わない! メール・チャットの敬語
第5章 評価があがる! ビジネス文書の敬語
第6章 これで万全! 電話の敬語
第7章 好印象を与える! 面接の敬語
終章 まとめとよく使う敬語一覧 

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