2023年6月6日

『「選択的シングル」の時代』エルヤキム・キスレフ・著 vol.6249

【新しい生き方のヒント】
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人々の生き方が変われば、住まい方や消費も変わる。当然、それに伴ってビジネスも変わります。

本日ご紹介する一冊は、30カ国以上のデータを分析してわかった、「結婚神話」の真実と、「シングル」という生き方の可能性についての話。

著者は、コロンビア大学で社会学の博士号を取り、現在、イスラエルの名門、ヘブライ大学の公共政策・政府学部で教鞭を執る、エルヤキム・キスレフ氏です。

本書では、以下のような研究アプローチ方法を採っています。

定量面では、欧州社会調査、アメリカ地域社会調査、アメリカ合衆国国勢調査局、世界銀行、国際連合、経済協力開発機構(OECD)などの統計を、定性面では、アメリカとヨーロッパの多数の国のシングル142人に対して個人的なインタビュー調査を行っています。

結婚/シングルの選択に関する思い込みと意外な事実、そしてインタビューからわかったこれからの生き方のヒント…。

社会的プレッシャーに負けて、不幸な生き方を選択しないために、今独身の方は、ぜひ読んでおくといいでしょう。

結婚したからといって、幸福になるわけではないし、配偶者と子どもが面倒を見てくれるわけでもない。

たとえ結婚したとしても、離婚・死別(どっちかは確実に先に死ぬ)で結局シングルになる、という話はなるほどと思いました。

生涯シングルで生きたい人にとって、生き方のヒントが満載の内容。

これからの時代、確実に増え続けるシングル世帯のニーズを知るためにも、ぜひ読んでおきたい一冊です。

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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離婚した人の場合、その70~80%が再婚するが、二度の離婚をする確率は一度目より高い

幸福の秘訣は「世間」に流されないこと

私たちの生きる年月が長くなったということは、離婚した後や、配偶者に先立たれた後にひとりで生きる年月も長くなるということだ

離婚は人の幸福を危うくする一方、結婚はそれほど幸福を約束してくれるわけではない

リスクを回避する傾向によって、結婚を完全に拒否はしないが、遅らせようとする人たちも多くなる。しかし、皮肉なことに、結婚する時期を遅らせる人たちのほうが、はるかに離婚率が高い。32歳以降の結婚の場合、結婚年齢が1年上がるたびに離婚の可能性は5
%高まることが、統計からわかっている

誰かと一緒に暮らすことによる金銭的なメリットが少なくなっているから、若い人たちはあえて結婚を選ばない

伝統的な価値観や家族を重視する価値観は、ほとんど大量消費主義にとって代わられている

グローバル化された世界では、機動性と地理的な柔軟性を必要とする職業もある

孤独感に対する結婚の効果は時間がたつにつれて低下していく

年をとる前に自分が作りあげたコミュニティーこそが、最良の社会保障(50代のシャノンの言葉)

カップルの人たちよりも積極的に社会的交流をおこなっているシングルの人たちは、幸福指数でカップルの人たちを追い越すことができる

幸せなシングルが実践している6つのワーク・ライフ・バランス維持戦略
1.仕事と健康的な楽しみのバランスを保つ
2.学びの時間をもつ
3.心身の健康に投資する
4.家事と賢く向き合う
5.自分のための家族を上手に「選択」する
6.職場を社交的な環境に変える

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既婚者とシングルの幸福度に関する調査は、以前にも目にしていたので、驚きはありませんでしたが、調査・分析モノならではの新発見がいくつかありました。

最初の部分の統計分析と、第6章に書かれた「幸せなシングルが実践している6つのワーク・ライフ・バランス維持戦略」は、読んでおくといいでしょう。

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『「選択的シングル」の時代』エルヤキム・キスレフ・著 舩山むつみ・訳

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◆目次◆

第1章 シングルの時代
第2章 幸福なシングルシニアたち
    ーー未来を正しく理解する
第3章 社会的プレッシャーに負けないために
第4章 ベッドはひとりで、ボーリングはいっしょに
第5章 「脱物質主義」の世界を生きるシングルたち
第6章 よく働き、よく遊べ
第7章 幸福なシングルの未来
第8章 国、都市、社会的機関は、シングルのために何ができるか?

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