2023年4月6日

『あの日、選ばれなかった君へ』阿部広太郎・著 vol.6211

【挫折を夢につなげる考え方】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478117683

本日ご紹介する一冊は、コピーライターの阿部広太郎さんが、かつて不遇だった頃の自分に向けて書いた、激励のメッセージ。

著者は、「今でしょ!」が話題になった東進ハイスクールのCMに関わったり、「Schoo」の2020年「ベスト先生TOP5」に選ばれたり、今でこそ有名になっていますが、元々は、電通で(クリエイティブは)「向いてないかも」と言われ、挫折した人物。

いや、それ以前に志望校を全落ちしたり、キャプテンに選ばれなかったり、数多くの挫折経験を積んできたようです。

本書は、そんな著者がどうやって「選ばれない」現実を受け止め、運命を変えてきたのか、そのリアルが書かれた一冊です。

「君」に起こった現実をつぶさに描写し、当時の気持ちを書き留め、それでも立ち上がるべき理由を書いていて、学生や新社会人には刺さる内容だと思います。

・取り組むことに楽しさを見つけないとつづけることはできない
・必死になることがダサいと思っている自分が一番ダサい
・空回りしつづけていても、いつか歯車は噛み合う
・目の前の仕事の審査員は自分自身だ

受験などで選ばれるために必死になっている人も、仕事で行き詰まっている人も、読めばエネルギーをもらえる一冊です。

冒頭40ページぐらいは正直退屈ですが、2章以降、ぐっと面白くなってきますので、辛抱して読んでみてください。(この本自体が人生みたいでいいですねw)

選ばれない人間がどんな心構えで次に挑むのか、運命を変えるためのアクションをどう取ったらいいのか、消極的な人生を好転させるためのヒントが書かれています。

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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近づきたいという思いがエネルギーを生む

日に日にカバンを重たくしていく君は先生に指摘される。
「一冊でいいんだよ。一冊に絞って徹底的に何度も繰り返しやった方がいいから。それと大切なことは全部教科書に書いてあるよ」

君は負けた。君は選ばれなかった。大学アメフト部に胴上げをされている人たちの間を抜けていく。合格者の受験番号が並ぶ掲示板から離れながら思った。さようなら。ありがとう。この大学の存在が、自分を強くしてくれた

取り組むことに楽しさを見つけないとつづけることはできないんだ

何に貢献したいか思い出してみよう。それを言葉にして行動に移した時、モヤモヤが消えて心が晴れていくから

せっかくかけるなら自分が幸せになる色メガネを

自分の選択を正解にしていけばいい

必死になることがダサいと思っている自分が一番ダサい。自分よ、行け!

ド素人のプライドほど厄介なものはない。今思えば「とにかくまずは書きなさい!」なのだけど、君は実力以上に自分をよく見せたくてなかなか書き進めることができなかった

たやすく叶う夢を追いかけてもつまらない

「大手にいるのにたいしたことないね」

ここでもチャンスはつかめなかった。だけど、自分を突き動かす爆薬だけは手に入れた気がした

空回りしつづけていても、いつか歯車は噛み合う

自分の中に「良い」がなければ良いコピーは書けない

目立ちたがり屋と言われても気にしなくていい。見つけてもらうことは立派な生存戦略だ

仕事を宝くじみたいにしちゃいけない

目の前の仕事の審査員は自分自身だ

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神田昌典さんの『非常識な成功法則』を読んだ時も感じたことですが、読書からエネルギーを得るには、著者の「悔しかった」体験を読むといい。

※参考:『非常識な成功法則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894514656

そういう意味で本書は、確実に読者に反骨のエネルギーを与えてくれる一冊です。

ぜひ、読んでみてください。

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『あの日、選ばれなかった君へ』阿部広太郎・著 ダイヤモンド社

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478117683

<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0BRYYX8ZN

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◆目次◆

はじめに・それでもまだ遅くない
第1章 卒業アルバムの君は「一人ぼっち」だった
    --「孤独」は人生の起点になる--
第2章 「志望校全落ち」の先に
    --それはただの「運」かもしれない
第3章 「キャプテン」に選ばれなくても
    --何に「貢献」するかを決める--
第4章 「就活」で悩んだ時に
    --「自己肯定感」より「自己選択感」--
第5章 この仕事「向いてないかも」と言われたら
    --必要なのは見つかりにいく「努力」--
第6章 「選ぶ側」に回ってしまったら
    --「落とす方」だって本当はつらい--
第7章 「仕事とプライベート」どちらか選ばなければいけない?
    --両方「諦めない」方法--

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