2022年12月16日

『小さく分けて考える』菅原健一・著 vol.6142

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本日ご紹介する一冊は、大目標を小さくブレイクダウンして目標達成する、「分解思考」を説いた一冊。

著者の菅原健一さんは、過去に取締役CMOとして参画した企業をKDDIの子会社へ売却し、そのまま経営を継続して売上を数百億円規模へ成長させた後、スマートニュースのブランド広告責任者兼BtoBマーケティング責任者を経て、企業のアドバイザー業に転じた人物です。

実現したいことが何であれ、、夢や目標が曖昧なままでは、決して上手くいかない。

本書では、読者の曖昧な夢や目標を「小さく分けて」実現するための考え方と実践事例を紹介しています。

売上なら客数×客単価、生産量なら生産人口(働く人)×生産性(1人あたり)などの要素に分解する、理想の自分なら理想の人を挙げ、「その人がなぜ理想の人なのか」を分解する、イラストレーターになりたいなら、イラストレーターになるまでの期間を分解する…。

漠然とした夢の解像度が上がり、実現の可能性が見えてくる、そんなメソッドが紹介されています。

事例としては、著者が単価10億円の広告提案をし、受注率30%で売上高100億円を達成した話がインパクトありました。

「お客さんを分ける」ことで売り上げ達成の道筋が見えてくる、というのは、面白い話ですね。

本書で説かれている「分解思考」は、とくに、働き始めたばかりの若い方にこそ知っておいていただきたい思考法です。

上司から無茶振りされた時、曖昧な夢を現実化する時、きっと力になってくれると思います。

さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

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「アクセスが増えると何でサーバーが落ちるのか?」を考えると、「ネットワークの問題」と「プログラムの問題」の二つに分けられます(通信が遅いのか、プログラムが重いのかということです)

売上=「客数」(お客さんの人数)×「客単価」(お客さん1人が1回の購買で支払う平均額)

生産量=生産人口(働く人)×生産性(1人あたり)

売上を販売個数×客単価の2つに分解すれば、「販売個数を増やす」「客単価を上げる」の二方向の打ち手が考えられます

分解して考えると切り口を2つにすることができます。「企画についての議論は十分尽くされたと思うんですけど、売り方についての議論ってあり得ますかね?」

上手に分解するための6つのポイント
1.かけ算で分解する
2.一つ上に戻って、全体像を考える
3.細かく分けすぎない
4.アイデアを出したい時、抜け漏れをなくしたい時は「反対」をとる
5.あえて大きく捉える
6.自分の気持ちは分けておく

自分への負荷は悲観的に考えたほうがいい

問題の解決や目標達成に必要な資源や条件を10個挙げてみる

いつまでに何を揃えれば成功の状態になるのかを期間で分解する

低い視点の目標で動くとキャリアまで間違う

「行動」が見えてくるまで分解する

やりたいことが見つからない時は、叶えたいことベースで分解する

10億円を売り上げている企業のやっていることをとにかく挙げてみる

期間で分解して実行に移す

お客さんを分けて考える

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本書のメソッドをマスターすれば、急に「売上2倍」「100億円達成」と言われても、とりあえず考える道筋を作ることができます。

仕事を始めたばかりの若い方にはとても大切な話なので、研修に使ってみても面白いと思います。

良い達成習慣を身につけるために、ぜひ読んでみてください。

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『小さく分けて考える』菅原健一・著 SBクリエイティブ

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◆目次◆

はじめに
第1章 小さく分けて考える「分解思考」
第2章 「分解思考フローチャート」で仕事の目標を達成する
第3章 「分解思考フローチャート」で自分の理想を実現する
第4章 目標達成・営業・マーケティング・スケジューリング
    ・会議・提案・アイデア・チームマネジメント……
    仕事で使える様々な分解
付 録 解像度を上げて、物事を考えるためのヒント
    「考える」作業は一人で行なわなくていい
おわりに

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