【YouTubeで話題のニック式英会話】
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本日ご紹介する一冊は、YouTubeのチャンネル登録者数49万人を超える、ニックさんによる英文法の本。

英文法といっても、堅苦しい文法解説が続く本ではなく、ネイティブが使う気の利いた言い回し、いかにも英語らしい言い回しを紹介し、さらに同じパターンの表現を紹介。合間にちょっとだけ英語のルールが解説されるというもの。

会話で使いやすい、短い表現が紹介されているので、実践的なところも良いと思います。

教科書を読んでも理解できなかった、という方が本書を読めば、よりスムーズに英文法を理解できるかもしれませんね。

著者は、本書の冒頭で、よくある日本の学校の試験問題を紹介し、こう解説しています。

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問題：この文の空欄に当てはまる正しい選択肢はどれですか？
It is ___________ now.

1.rain
2.rained
3.raining

そして先生は、この問題の解き方について、「nowがついているから、進行形にしなければいけません。答えはIt is raining now.です」というふうに教えます。でも、それって“逆説的”なんです。ネイティブの英語は違います。「文が進行形だから、nowは要らない」んです。

It’s raining.

これだけで、「今、雨が降っている」という意味になるんです。

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実際に海外に行ってネイティブと話をすると、会話では驚くほどシンプルな英語を話すものですが、それにちょっとだけ「英語らしさ」が加わる。

本書が教えているのは、まさにそんなシンプルながら「英語らしい」表現と文法です。

本文のなかから、さっそく気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

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It happens.
そういうことはよくあるさ。

日本語では「そういうことはよくあるさ」と言わなければならないことを、「It happens.」のたった２語で言えてしまうんです。

本来の英語は「would」を使って、I would go home.だけで「私なら家に帰るね」とう意味になります。wouldを使うだけで、「もし私だったら」という意味になるので、「If I were you」という前置きは必要ないんです。

一つ賢くなりました。
You learn something every day.

Red wine gives me a headache.
赤ワインは頭が痛くなるんだよね。

「have a headache（頭痛がする）」
は有名な英語ですが、「give 人 a headache（頭痛を与える）」もあります。

賃貸ですか？
Do you rent?
日本語でも「賃貸ですか？」と言えば伝わるように、「rent an apartment」「rent your house」と言うよりも「rent」だけを使う方が実は自然なのです。「it」や「a car」のような目的語がなければ「家・マンション」の話になります

どういう仕組みですか？
How does it work?

腕が錆びてきた。
I’m getting rusty.

実力を見せてくれ。
Show me what you’ve got.

安物買いの銭失い。
You get what you pay for.

彼の言うことは絶対だ。
What he says goes.

電話が殺到しました。
We were flooded with calls.

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通読してみて、著者のYouTubeがなぜ人気なのか、その理由がわかった気がします。

若い人はもう、日本人の先生の使えない英語表現、文法は求めていないんですよね。

そういう意味で本書は、学校で英語を教えている先生にこそ読んで欲しい本かもしれません。（もちろんできている方は不要ですが）

ぜひ、読んでみてください。

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『話せる英文法』ニック・ウィリアムソン・著　ＳＢクリエイティブ

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◆目次◆

Chapter0　ネイティブが教える英文法のショートカット
Chapter1　時制
Chapter2　WH名詞節
Chapter3　受動態
Chapter4　奇跡の応用
Chapter5　仮定法過去