2019年8月27日

『怒りにとらわれないマインドフルネス』藤井英雄・著 Vol.5344

【激情をコントロールする技術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479796983

「怒り」や「感情」をコントロールする本は度々出されており、ビジネスブックマラソンでもいくつかご紹介してきました。

※参考:『怒らないこと』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901679201/

※参考:『「しつこい怒り」が消えてなくなる本』石原加受子・著 すばる舎
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/479910022X/

本日ご紹介する一冊は、そんな怒り関連本のなかでも、「怒り」の正体が的確に説明されている本。

怒りのメカニズムを解説し、怒りのもとにある「自己肯定感の弱さ」を指摘、そこを高める方法まで解説しています。

「怒り」以外にも、「悲しみ」や「恐れ」に対処する方法も解説しており、ビジネスパーソンのメンタルコントロールに最適の内容。

怒りを鎮めるための身体コントロールの方法は、とくに勉強になります。

握ったこぶしを開く、水を飲む、重心を真ん中に戻すなど、シンプルで今すぐ試せそうなアイデアが満載で、興味深く読めました。

さっそく、内容をチェックして行きましょう!

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自己肯定感が弱い人にとってこの「支配できている」状態は快感になります。快感は癖になりやすく、それゆえ怒りは癖になりやすい

自己肯定感が弱い人は傷つきやすく、それがゆえに「悲しみ」「恐れ」などのネガティブ感情を感じやすくなります

怒りのピークは6秒という説があります。だから怒りのピークが過ぎるまで6秒数えると効果があるといいます

攻撃態勢に入ったときには手をこぶしの形に握っているでしょう。意図的に手を開いてみますと身体言語的には相手を受け入れるというイメージにもなります。さらに一歩進めて、指を開きピンとそらせてみましょう。イライラや怒りはどこかに飛んでいってしまいます

怒りを感じているときは交感神経の影響で唾液の分泌は止まり、口の中がカラカラになってしまいます。そこで水を飲んで口を潤してみます

怒りとともに相手を攻撃するとき、いつでも飛びかかれるように重心は前にかかっていて、その逆に怖くて逃げだすときには重心は後ろにかかっています。落ち着いているとき、リラックスしているときの重心は真ん中にあります。この重心の位置を意図的に変えていくことで心の在り方にまで影響を及ぼすことができるのです

楽しいとき、仲間でハイタッチすれば楽しさは倍増します

「イライラしちゃった!」と実況すればその場でイライラもおさまり、「まあ、時にはイライラすることもあるでしょ」と考えることができて、そんなに自分を責めることもありません

悲しみ、恐れ、怒りと続いたネガティブ感情の渦は喜びを生む流れになるのです。自分を守るために怒りのパワーを燃やし、大切なもの・失いたくないものを取り戻すことができれば当然喜びが生まれます。怒りのパワーがそのまま喜びの炎のパワーとなるのです。しかしもっと本質的なことをいえば、マインドフルネスによって悲しみ、恐れ、怒りを根こそぎ解決したとき、真の喜びを感じることができると考えることもできます

傾聴されることで話し手は自己肯定感を強化される

話をきちんと聴いてもらえないと、理解してもらえなかったという想いとともに、自分の話なんて聴いてもらう価値がないという破壊的なメッセージが潜在意識に入ります

自分がどんなときに怒りやすいのかを知っておくことはとても重要です。(中略)たとえば、曇りや雨が続き、頭痛で苦しんでいるときに部下が指示通り動いてくれていない場合を考えてみます。怒りの要因は曇りや雨という「環境」、頭痛という「体調」に加えて、他人が思い通りにならないという「状況」です

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怒りが「今、ここ」で、悲しみが過去、未来に向かう感情は「恐れ」という分類はじつにわかりやすく、自分の感情をモニターする上で役に立ちそうです。

怒りは人間関係や取引を台無しにしてしまうので、ビジネスパーソンたるもの、きちんとコントロールしたいもの。

精神のコンディションを整えるために、ぜひ読んでみてください。

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『怒りにとらわれないマインドフルネス』藤井英雄・著 大和書房

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◆目次◆

第1章 怒りたくないのに怒ってしまうわけ
第2章 怒りをあるがままに見つめる
第3章 本当の怒りを知り、解消する
第4章 怒りを遠ざけ、思いを伝える
第5章 相手の怒りを受け止める
第6章 マインドフルネス・ストーリー
第7章 アンガーダイアリーで記録する

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