2018年1月5日

『突然ですが、社員をもっと大切にしてみてください』 鷲見貴彦・著 vol.4916

【事業で本当に大切なこと】
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先日、雇用ジャーナリストの海老原嗣生さんと、キャリアコンサルタントの森清華さんとイベントでご一緒しました。

その際、森さんがおっしゃっていた話が興味深かったので、ご紹介します。

いわく、「社内人事が上手くいっている会社は、一度崩壊の危機を経験している」。

確かに、先日セミナーでご一緒した曽山さんが、サイバーエージェントでも同様のことが起こったとおっしゃっていました。

大事なことはおそらく、崩壊するかしないかではなく、そこからどう大切なことに気づけるか、なのだと思います。

本日ご紹介する一冊は、事業におけるその「大切なこと」に気づかせてくれる、経営者・マネジャー向けの啓発書です。

本書『突然ですが、社員をもっと大切にしてみてください』は、ホットヨガスタジオ「LAVA」はじめ、数多くのヒット業態を手掛ける、ベンチャーバンクの代表取締役会長、鷲見貴彦さんによる一冊です。

著者によれば、ベンチャーバンクは、かつてIPOも視野に入れながら、崩壊の危機を経験したそうです。

52人採用して、56人が退職…。

集客・売上は絶好調なのに、社内が機能不全に陥り、どん底に陥った著者が、どうやって会社を立て直したのか?

興味深いエピソードと会社を立て直すための心構えが綴られています。

さっそく、その心構えをいくつか、ご紹介しましょう。

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今思えば、当時の私たちは、「おもしろい」を履き違えていました。思いつきをそのまま安易に形にしようとするばかりで、ビジネスとしての必然性や戦略、バランスを考えることを、怠るようになっていたのです

入社3年目の青年が、事業を立ち上げ、その後数年で、社長になる……。実はこれこそが、私たちベンチャーバンクという会社が目指す、ひとつの理想のありかたです。というのも、ベンチャーバンクという会社は、社員の一人ひとりが発案した、新規事業という「卵」を大切に孵し、一人前になるまで育て上げることをミッションに据えた「インキュベーションカンパニー」だからです

もしもビジネスにおける「成功」があるとすれば、それは、そこに関わる人間すべてが、一人ひとり、全身全霊を持ってその仕事に打ち込み、それまでの人生で一度も感じたことのないぐらいの充実感を覚え、人として成長を実感することにある

人件費を抑えれば、短期的には利益率は上がる。しかし、長期的には、サービスの質を低下させ、成長を鈍化させる

管理職クラスの人材は「引き抜く」のではなく、「育てる」ほうが低コスト

働く人が「つまらない」「やりたくない」と感じているビジネスには、未来がない

もしも顧客満足度のために、社員満足度を犠牲にしてしまうことがあれば、そのビジネスからは、持続的な成長は失われるだろう

自己犠牲をビジネスに持ち込まない

労働条件や、ワークライフバランスの改善と、働くこと自体が幸せをもたらしているかは別問題

「他人からの評価」と「他人との比較」は、自分の軸を見失わせてしまう、最大の原因

転職のときにチェックすべきは、年収や社名ではなく、社員満足度

ある人が直面していた壁が、別の人であれば、簡単に乗り越えられるということは、あって当然のこと

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昨今は、若い働き手がお金や義務だけのために働かない時代。

そんな時代に企業経営者に求められることのすべてが、本書には書かれています。

どうすれば働き手がイキイキと働き、結果、持続的に成長できるビジネスが作れるのか。

マネジャー・経営者はぜひチェックしてみてください。

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『突然ですが、社員をもっと大切にしてみてください』
鷲見貴彦・著 夜間飛行

<Amazon.co.jpで購入する>
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◆目次◆

Part1 まずは「自分が満たされる」こと
Part2 揺らがない「軸」さえ手にすれば、もう怖いものはない
Part3 時間をかけて、あなただけの「軸」を見つけよう
Part4 チャレンジし続けるための社内環境戦略
Part5 「思い込みを捨てる」は最強の習慣!

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