2015年5月8日

『レポートの組み立て方』木下是雄・著 vol.3944

【これぞ正しいレポートの書き方】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480081216

本日の一冊は、95万部のロングセラー『理科系の作文技術』の著者、木下是雄さんによる姉妹編。

※参考:『理科系の作文技術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4121006240

何となく主観で書く文章ではなく、事実と意見をきちんと分け、しかも伝わる書き方を、著者が懇切丁寧に指導した、こちらもロングセラーです。

本書には、コロラド大学に一年留学した「O嬢」からの便りというのが載っており、こちらがレポート作成の手順を知るのに便利です。

簡単に要点をかいつまんでご紹介しましょう。

1.話題を確定する
2.主題文(thesis sentence)を書く
3.参考文献を集める
4.最初のアウトラインをつくる
5.ノート・カードをつくる
6.決定版のアウトラインをつくる
7.レポートそのものを書く
8.文献表と参考書目録
9.仕上げ

本書にはまた、レポートを書く際の引用の作法や意見の提示方法、材料の集め方、インタビューの注意点など、さまざまなポイントが載っています。

なかでも、首尾一貫しない文を書かないための心得と、読み手の立場になってみる、の部分は参考になりました。

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◆首尾一貫しない文を書かないための心得
・内容を整理して、短い文に分割して書く
・一つ一つの文を、「主語は何か」を明瞭に意識して書く
・文を書くたびに、主部と述部との対応を確認する

◆読み手の立場になってみる
・誰がこれを読むのか
・自分の書くことについて、その読み手はどれだけの予備知識があるだろうか
・その読み手はどういう目的で、何を期待してこれを読むのだろうか
・その読み手が真っ先に知りたいのは何だろうか

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世界で通用するレポート、ビジネスの現場で恥ずかしくないレポートを書くために、ぜひチェックしておきたい一冊です。

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『レポートの組み立て方』木下是雄・著 筑摩書房
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480081216

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◆目次◆

1.レポートの役割
2.事実と意見の区別
3.ペンを執る前に
4.レポートの文章
5.執筆メモ

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