2010年10月26日

『ウェブで学ぶ─オープンエデュケーションと知の革命』 梅田望夫、飯吉透・著 vol.2288

【世界の教育革命?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480065679

ハーバード大学の人気講義『これからの「正義」の話をしよう』や、起業家育成で知られるスタンフォード大学の人気講義『20歳のときに知っておきたかったこと』、さらにはハーバードAMPの人気授業『ハーバードの「世界を動かす授業」』など、最近は、世界レベルの授業が、書籍で読めるようになりました。

※参考:『これからの「正義」の話をしよう』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152091312

※参考:『20歳のときに知っておきたかったこと』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484101017

※参考:『ハーバードの「世界を動かす授業」』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198630046

ウェブの世界では、これらのトレンドよりもずっと以前に、教育のオープン化が進んでおり、英語さえ読めれば、MITやカーネギーメロン大学をはじめ、さまざまな大学のコンテンツが読めるようになっています。

本日ご紹介する一冊は、この「オープンエデュケーション」の流れを、ベストセラー『ウェブ進化論』の著者、梅田望夫さんと、当該テーマに詳しいMIT教育イノベーション・テクノロジー局シニア・ストラテジストの飯吉透さんが論じた一冊。

現在、アメリカでどんな教育改革の動きがあるのか、どの大学がどんな情報をネット上で公開しているのか、具体的な事例を紹介しながら、オープンエデュケーションの可能性を探っています。

教育関係者や、教育ビジネスに携わる方にとって有用なのはもちろんですが、一般のビジネスパーソンにとっても有用な情報源が示されており、必読に値します。

現在、MBA留学を考えている人も、本書で紹介されているサイトにアクセスして、授業をのぞき見してからでも遅くはありません。

世界レベルの授業を、ネットで受けられる、そんなきっかけ作りとなる本ではないでしょうか。

ぜひチェックしてみてください。

————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————

「インターネットにアクセスできる人であれば、誰もがウェブによってもたらされた新たな学びや教えの可能性の恩恵を得られ、さらに互助的に貢献することもできる」(飯吉透)

「過去に自分が歩んできた道のりの中でたまたま学ぶチャンスのなかった知識の欠如によって未来の可能性が縛られるのはたまらない」と思う気持ちが起業家には強く、独学によって自ら道を切り開きます。起業家精神と独学とは不可分なものなのだと学びました(梅田望夫)

たとえば「Elance」というサービスがあります。これは世界中のフリーランスの人(主に新興国と途上国)と、仕事を頼みたい人(主に先進国)を結ぶサービスです。発注側が仕事依頼内容と、その仕事に対する報酬の希望価格レンジを書き込むと(例:ホームページ作成を五〇〇ドル以下で)、受注したい人たちからプロポーザル(提案書)がすぐに届きます(梅田望夫)

ウェブが「人生を切り開いていくための強力な道具」となるための第一の柱が「ウェブで学ぶ」可能性。第二の柱が「師」や「同志」と出会えるような「志向性の共同体」の可能性。そして第三の柱が「職を得る、生計を立てる」道筋へとつながる可能性(梅田望夫)

二〇〇一年に、マサチューセッツ工科大学(MIT)が、オープンエデュケーションの旗艦プロジェクトとも言える「オープンコースウェア(OCW)」プロジェクトを立ち上げた(飯吉透)

日本でも、大阪大学、京都大学、慶應義塾大学(初代幹事校)、東京工業大学、東京大学、早稲田大学が設立メンバーとなり、二〇〇六年に日本オープンコースウェア・コンソーシアム(JOCW)が設立されました(飯吉透)

「スターウォーズ」などの作品で有名な映画監督ジョージ・ルーカスが設立したジョージ・ルーカス教育財団は、自ら制作した多くの教育ビデオ・ドキュメンタリーやインタビューなどを、「Edutopia」というウェブサイトで無料公開し、「現場の教師たちの優れた教え方」や「学校改革への取り組みの模範例」などの広範な普及に努めてきました(飯吉透)

アメリカでは、ユニバーシティ・オブ・フェニックスに代表されるような、企業によって運営される営利機関としてのオンライン大学が、多くの社会人の人気を集め成功しています(飯吉透)

アメリカの大学が優れている大きな理由の一つは、優れた学生や研究者を世界中から集めることに成功している、ということなのです(飯吉透)

「教育とは、無限の可能性を信じること」(飯吉透)

————————————————
『ウェブで学ぶ─オープンエデュケーションと知の革命』梅田望夫、飯吉透・著 筑摩書房
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480065679

————————————————-

◆目次◆

はじめに(飯吉透)
第一章 ウェブ進化が人生を増幅する(梅田望夫)
第二章 オープンエデュケーションの現在(飯吉透)
第三章 進化と発展の原動力
第四章 学びと教えを分解する
第五章 オープンエデュケーションと日本人、そして未来へ
おわりに(梅田望夫)

この書評に関連度が高い書評

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー