2006年3月20日

『株式投資「必勝ゼミ」第2講<進化する頭脳>』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453231271X
本日の一冊は、かつて「ビジネス・ブック・マラソン大賞」で第一位を受賞したベストセラー『現役大学教授がこっそり教える 株式投資「必勝ゼミ」』の待望の続編です。

※参考:『現役大学教授がこっそり教える 株式投資「必勝ゼミ」』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569642799
前作同様、大学教授でありながら投資家、25歳の時にフェラーリを手に入れたという著者が、株で資産を築くための実践的かつ理性的な考え方を示しています。

見出しに「『1億円よりも欲しいもの』、それは『ファイナンシャル・インテリジェンス』」とあるように、あくまで読者のリテラシーを高めるのが目的。

今回の本では、投資家に求められる基本的心構えと銘柄発掘法、売買基準、そしてメンタル面までをカバーしています。

著者独自のリサーチおよび分析に基づき、従来の銘柄選別基準を進化させ、投資の指針をいくつも提示しているのが特徴です。

前作と比べるとテクニカルな面が増えた気がしますが、基礎からきちんと説明しているので、さほど前提知識は求められません。

文章も軽快で、文字量の割にすらすら読めるので、基礎をきっちり押さえ、賢い投資をしたい、という方にはおすすめの一冊です。

※ちなみにどうでもいいことですが、この著者の榊原さん、大学教授なのにかなりいいキャラです(先日パーティでお会いしました)。だからこんな文章が書けるんですね。
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■ 本日の赤ペンチェック
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「1億円よりも欲しいもの」、それは「ファイナンシャル・インテリジェンス」

「株価というものは、多かれ少なかれ、思惑をはずれて上下に動くものだ」という、至極当たり前のことを事前にわかっておくこと

◆究極の銘柄選別のための基準
<AAA基準>
1.東証一部上場企業であること
2.一株純資産(BPS)が1500円以上であること
3.自己資本比率が75%以上であること
<AA基準>
1.東証一部上場企業であること
2.一株純資産(BPS)が1250円以上であること
3.自己資本比率が60%以上であること
4.安全ポイントが1125ポイント以上であること

◆いくらで(いつ)買うかの基準
1.いくらで買うかの基準
「平均的には、買値はPBRが0.5以下の株価」
2.いつ買うかの基準
「13週移動平均線の微分係数が-から+に転じる時」
3.PBRが目標の値になったら、資金の半分でその株を買う

◆売り値の基準
1.最低で「25%」――最低でも25%の利益を獲得するまでは株を保有
2.高値から「5%」下落時――高値から5%下落した時点で売却
3.最長で「26週間」――最長でも26週間(半年)で売却
4.最高で「50%」――最高でも50%の利益を獲得した時点で売却

ポートフォリオは負け犬の言い訳

儲かったからといって、すぐ「次の銘柄はないか!?」と、何にでも飛びつくのは、むしろケガの素

キャッシュリッチ企業が割安になっているのを見つけたら、「ひたすら買い」
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『株式投資「必勝ゼミ」第2講<進化する頭脳>』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453231271X
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■目次■
はじめに 「おまたせいたしました!」
第0章 「必勝ゼミ」の第2講を始めるにあたって
第1章 基本事項の復習
第2章 Prof.サカキ式投資法の「進化論」
第3章 知られざるお宝発掘法
第4章 信用取引のリスク
第5章 個別銘柄のケース分析編
第6章 エピローグ
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