2006年3月19日

『招客招福の法則』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453231271X
本日の一冊は、「日経MJ」で大好評を博した小阪裕司さんのコラ
ムをまとめ、単行本化したものです。

紹介されているのは、商いの現場で得られたエピソードや心構え、
そして教訓。

商売はとどのつまり人間関係である、という王道や、値づけ、イベ
ントなどの考え方、そして効果のあった販促…。

いずれも、具体的事例でありながら、商売の本筋を明らかにしてく
れる、優れたエピソードばかりです。

新聞のコラムという性格上、さらりとした表現になっているのはや
むをえないところですが、商売人であれば、この短い文章からでも、
多くのヒントを得られることでしょう。

小売ビジネスに携わる人は、ぜひ読んでみてください。

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■ 本日の赤ペンチェック
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多くの商人は商品を売ることに懸命で、お客との人間関係を保ち、
育てることをしない。しかもお客に物事を語らない。普段つながり
もなく、何も語らずに、ある日いきなり商品だけを買ってくれと言
っても、お客は動かない

「客単価」とはあらかじめ決まったものではなく、お客がお金を出
したいと思った結果の数字だ

なぜ二種類の価格があるのだろう。高い方のサンマを買うと何かい
いことがあるのだろうか。それがわからなければ高い方を買うことはない

人間が一番もらってうれしいものは何だと思うだろうか。決して高
価な”モノ”ではない。自分のことを気遣い、大事に思ってくれて
いる”気持ち”なのだ

かき入れどき商戦の目標といえばつい「売り上げ」だけになりがち
だが、そこに「顧客リストの増加数」を加えることをぜひお勧めしたい

「考える」ことは多くのエネルギーが必要だが、考えることで物事
をとらえる力も発想力も向上していく。それはひいては会社の競争
力そのものではないだろうか

時によってお客には「そうしたい。でもね」という感情がある(中
略)この「でもね」を取り除いてあげる。そうすることによってお
客は「買う」ことができる

人は一貫性のない態度を嫌うものであることを、商人は覚えておくべき

得てして商人、そして職人や製造者は「何に」こだわっているかは
語るのだが、「なぜ」こだわっているのかは語らない。しかしお客
は「なぜ」の方に強く反応する

ある種のイベントや事件が起きたときは、消費者はそれに関連する
情報への関心を高める
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『招客招福の法則』
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