2005年7月26日

『革命社長』

http://amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534039239
本日の一冊は、しがない弱小外資系企業だったトリンプを建て直し、奇跡の18期連続増収増益を達成した革命社長、吉越浩一郎さんによる話題の一冊です。

社員のコメントによると、吉越さんが社長になってからは、残業が減り、休暇も増えた。にもかかわらず、天使のブラが1400万枚売れて、年商が5倍になったそうです。

一体、吉越さんはトリンプに入って何を成し遂げたのか。本人の思い込みではなく、関係者の声を拾いながら検証しているのが、本書の最大の特徴です。

社長の理念やビジョンがいかにして現場に反映され、伝播していくのか。その過程をリアルに感じることができるのが、本書の魅力ではないでしょうか。

いい会社とは何か、経営者とはどうあるべきか、深く考えさせられる、そんな内容です。

感情で理解したい部分は文章で、体系的に把握したい部分は図や表で、というメリハリのきいた本のつくりも斬新。

業界的にも気になる一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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吉越さんは、どんなに些細なことであろうとも、一度デッドラインを決めたからには、そのために必死になるのは当然だと思っている。事の大小に関係なく、全部に真剣。全力投球で臨むんです。それを見てるから、部課長クラスの人間も必死になるし、「社長でさえあんなに一生懸命なのに、おまえら何をやっているんだ」と、部下に対しても言える

ゲームだと思えば、余計な肩の力も抜けて、いろんな手法を考えられるし、楽しくなるじゃないですか。それで目標が達成できれば、営業はもちろん、社員全員が嬉しい

プライベートを充実させることで、仕事も集中して効率よくやる。そして自分のいない間、部下や後輩に仕事を任せることで伸ばしていくというスタンスが大事

日頃から、トップがいかに現場に食い込んでいるかが大きい。高いところから眺めて指揮を執るのと、弾が飛び交う戦場の中にどんどん入っていって、兵士たちと話し合ったうえで仕事を任せるのとでは、全然違います

教育はできない。自分で育つもの。だから能力を持った人しか雇っちゃいけないんです

会議の手法はこうです。まず僕のもとに来た情報について、「こういうことが起こった」「こういう報告があった」と、すべて会議でオープンにする。そして決まったことについては、「誰が、何を、いつまでに」というデッドラインを引く。それもできるだけ細分化して、期限は短く。基本は「翌日」までです。最長でも1週間

◆トリンプのユニーク人事制度 ※表のなかから一部紹介
2.「NO残業デー」の導入
4.「がんばるタイム」の導入
7.「禁煙報奨金制度」の導入

成功するまで続ければ必ず成功するんです
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『革命社長』

http://amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534039239

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■目次■
プロローグ
第1章 仕事を楽しくする法則!
第2章 社員をイキイキさせる法則!
第3章 会社をとことん伸ばす法則!
第4章 商品が愛され続ける法則!
エピローグ
おわりに
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